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竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
配信日:2017/10/01 09:00

格付けの妙・前編◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】

「スーパー未勝利」も最終週、勝てなかった馬たちが地方競馬に転入する季節。ところで、JRAでは再来年の夏から、4歳夏の降級制度がなくなる。ローカル開催を縮小しながら出走機会を確保するためと思われるが、これは地方の主催者にとっては追い風になりそう。地方への転入時期が早まることで、南関東ならB級以上のレースで出走頭数が増えることと、馬が若いうちに地方に来ることで地方競馬での稼働期間が長くなることが予想される。

例えば2歳時に新馬→重賞を連勝すると本賞金は1950万円、これでオープンに格付けされるが降級制度があれば4歳夏に2段階降級して1000万下から再スタートできる。しかし降級がなければ3歳で頭打ちになったところで、すぐに地方移籍という選択をする可能性が高まるのだ。

JRAの格付けはこの制度変更によってより分かりやすくなるが、地方の格付けは主催者ごとに特色がある。JRAファンから見ると分かりにくく映ることもあるようだが、主催者ごとに工夫を凝らして馬資源を有効に活用すべく運用されている。

南関東では総賞金に基づいて8歳になるまで毎年2回格付けの変更を行なっていて、「何回勝っても同じクラスを走っている」のが当たり前。このあたりがJRAファンに分かりにくいという印象を与えているのかもしれないが、実はJRAもかつては5歳夏にも降級があった。要は馬が余っているのか足りないのかという問題で、南関東では9歳までなるべくたくさん出走機会を確保することで開催を成り立たせているということ。10歳以降はA1(オープン)クラスの馬に限り、その年に1回以上5着以内に入ることで翌年も走る権利を得ることができる(近年ではコアレスピューマが12歳まで走っていた例がある)。

来月は他地区のルールと望ましいあり方について、稿を改めて書いてみたい。


◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
http://bit.ly/17MDXV7

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