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竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
配信日:2018/07/01 09:00

ホンネの在り処◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】

関係者コメントは競馬新聞(当日版)の重要なコンテンツのひとつ、しかも読み方ひとつで馬券作戦の成否は大きく変わってくる。自分なりに気をつけているコメントの読み方を、馬券作戦のヒントになればとまとめて見た。

直前のコメントは、馬具の変更(ブリンカー・チーク・ハミ)だけを意識して読んでいる。「このクラスでもやれる」云々というコメントは希望的観測と、オーナーへの気遣いが含まれるもの。前走後に騎手が「今日は何もかも上手くいきました。」と話していても、当日版では「昇級しても期待できる。」というコメントはよくある。

実は前走後のコメントに、たくさんのヒントが含まれている。過去コメント(できれば前走より前のものもなるべくたくさん)と直前コメントを組み合わせて読めば、ホンネの在り処が透けて見えてくる。「脚を余してしまった」「前が開いていたら突き抜けていたかも」というようなポジティブ情報は要チェック。

レース前のコメントはほとんどが陣営(調教師や番頭格の調教助手)から出されるもので、騎手のホンネは過去のコメントが頼り。特に距離が保つか、昇級しての見通しについてはレースに乗った騎手のホンネを過去コメントから拾う方が正確。ネガティブ情報の読み方は、NHKマイルC12着のタワーオブロンドンを例に取る。

2歳時は「マイルぐらいが合っていそう(新馬)」「短い距離の方が良さそう(クローバー賞)」「スプリンターっぽい体つき(ききょうS・京王杯)」「短い距離の方がいいと思う(朝日杯)」とルメール騎手の評価が変遷した馬。アーリントンC後に、「マイル戦でもまったく問題はない」と言われても重い印は打てなかった。

本命ギベオンは、「まだ余裕があったし、将来が楽しみだね(クリスチャン)」「本当にファイトしたのはラスト150メートルくらい。距離はもっと長くても大丈夫だと思う。これからが楽しみ(ルメール騎手)」「まだこれからの馬。経験を積めばもっとビッグな舞台で走れる馬だと思う。(バルジュー騎手)」と世界の名手が絶賛。

読み終えた競馬ブックのバックナンバーに、馬券のヒントは詰まっているのだ。

◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
http://bit.ly/17MDXV7

◇競馬通信社◇
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