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竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
配信日:2018/08/05 09:00

オーナーシップ◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】

昨年8月に月イチ連載として再開して1年、再開第1弾と同じくオーナーシップの話。

かつて「モデルの仔は女優。」と言って、モデルスポートの娘にダイナアクトレスと洒落たオーナーがいた。母としてステージチャンプとプライムステージ(ともに重賞2勝)、祖母としてスクリーンヒーロー(ジャパンC)を生んで優秀な血と馬名の面白さを現在に引き継いでいる。

再開第1号のの主人公「パツキン」(栗毛の馬体に、名にし負う金髪のタテガミが美しい牝馬)は、その日に勝ち鞍を挙げた後も入着を6回重ねてクラスを一つ上げてC1で頑張っている。第3号で取り上げたイチネンセイも、5月に8番人気で勝ち鞍を挙げて健在をアピール。地方の馬は元気に長く活躍してくれるのが嬉しい。

昔からあるいわゆる「一口馬主」が、最近また盛り上がっている。キャリア3戦でダービーに出走したキタノコマンドールは、約1万口に細分化されたファンドで共有されている。地方競馬でも中央への再入厩制度が整備されたのとクラブ馬主に門戸を開いたことで、いわゆる「クラブ馬」の活躍の場となっている。

出走機会が多い地方競馬は、そもそも採算は脇において道楽としてのオーナーシップに親和性が高い。しかし南関東は全体に賞金が高く、しかも首都圏に住む人には現地での観戦が容易な立地でもある。上級馬を持てば採算も合うことから、オープン馬の移籍が増えてきた。

今年の浦和桜花賞を勝って、東京プリンセス賞2着のプロミストリープはシルクレーシングの持ち馬。移籍後の2戦で2700万円を稼いでいて、仮にそのままJRAに在籍したとしてもそこまでは稼げなかったと思われる(オープンのレースが少なくしかも牡馬混合、さらに除外が多いので)。

牡馬なら羽田盃が3500万円→ダービーが4200万円だから、JRA在籍でユニコーンS(3500万円)→ジャパンダートダービー(大井・4500万円)のローテを組むのと遜色ない賞金。自分も南関東でC3クラスとA2クラス、JRAで1000万下の馬を共有した。クラスと賞金にかかわらず楽しめるので、地方・中央を問わず共有馬主で楽しんで欲しいと思う。

◆竹内康光【馬よ草原に向かって嘶け】
http://bit.ly/17MDXV7

◇競馬通信社◇
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