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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/02/25 18:07

メインの距離◆沢田準【競馬を楽しく】

以前にも引用したことがあるグリーンチャンネルの正月の特別番組の吉田照哉氏と岡田繁幸氏の対談で、吉田照哉氏が次のようなことを言っていた。

ヨーロッパの競馬人は1800から2000の距離は自分たちのテリトリーだと思っている。そこでジャスタウェイがあんなに強い競馬をしたことに驚いているのではないか、ということである。

世界の競馬を熟知している吉田照哉氏のこの言葉は、ヨーロッパの距離の中心は今や2400ではなく2000に移っていることの証明といえよう。

もちろん現在でも凱旋門賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、サンクルー大賞、バーデン大賞などの2400の主要レースは少なくない。

しかし2400は世界のレーティングの距離区分ではL、つまり長距離の範疇となっている。Iつまり中距離は1900~2100でこの距離が中心なのである。

アスコットゴールドカップ、カドラン賞という4000のレースがないわけではないが、これはいまや特殊な距離なのである。

マイルのジャンルとはいえ1800とIのジャンルに近い1800で、ヨーロッパの強豪を問題にしなかったジャスタウェイの圧勝はヨーロッパの競馬関係者には驚きだったのである。

フランスのダービーであるジョッキークラブ賞は2400だったが、2005年に2100に短縮された。これはかなり意外な変更だったが、ヨーロッパでの距離のトレンドからは当然だったのだろう。

イギリスのダービーが2000になることはないだろうが、ダービーは象徴的なレースでありイギリスでもマイルから2000のレースの比重が高くなっている。

世界に目を向けてもドバイワールドカップの開催ではシーマクラシックとデューティーフリーの賞金は同額である。また香港国際ではメインは2000のカップであり、賞金はマイル、スプリントと続きヴァーズはもっとも低いのだ。

2400をチャンピオンディスタンスと呼んだのはもう過去のことであり、現在では実態は異なっているのである。

スピルバーグは今年2000のプリンスオブウェールズSを目標にするという話だが非常にいい選択と思われる。

このようなレースを勝てばディープインパクトの産駒ということもあり種牡馬として外国に売れることもありそうだ。



◆沢田準【競馬を楽しく】
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