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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/03/25 13:15

レースの見やすさ◆沢田準【競馬を楽しく 】

前回の本欄ではアメリカの競馬場が小回りなのは、エンタテイメントを重視しファンが競馬を見やすくするためということについて触れた。

日本も左回りと右回りの別はあるがアメリカと同じく小回りである。一周1600メートルで4コーナーからスタートする2000メートルという共通点がある。

記念は競馬場の改修で従来より大きくなった競馬場もある。しかし現在ではテレビや大型ビジョンが当たり前となりスタンドから見える必要はなくなったためである。

以前は一周1600が普通で例外的に東京がやや大きいだけだった。

東京が大きいのはダービーを中山や阪神のように3、4コーナーの中間からのスタートではなく4コーナーからのスタートにしたかったためではないだろうか。

京都も2400は4コーナーのシュートからのスタートだがこれは外回りであり、もともとは京都の外回りコースは障害専用だったものを平地用に改造したのである。

従って京都も他の競馬場よりはやや大きいがそれでも一周は約1800だった。なお中山の外回りもやはり障害専用だったのである。

一周1600の競馬場の欠点はマイルのレースができないことだが、もともと日本では長距離は主体でマイルという距離は重要ではなかった。

1600という距離設定がある競馬場がないわけではなかったが、乱暴にもフィニッシュラインがスタート地点だった。出走頭数が少なかったために可能だったのだろう。

マイルが必要になって京都、中山の外回りを平地用に改修したものと思われる。

地方競馬場はさらに小回りで一周1200の競馬場が多く、スタンドの高さが低くてもファンがレースを見るということには問題はなかったのである。

一方イギリスやヨーロッパの競馬場はアメリカや日本から見ると、これはひどいという競馬場ばかりである。

サイズが大きいばかりではない。ニューマーケットにはローリーマールの他にジュライコースがあるが、直線コースの先はスタンドの背後とでもいう位置にありファンは直接には絶対に見ることができない。

チェルトナムはスタンドからかなり離れた所で障害を飛んでおり、スタンド前にやってくるのはフィニッシュの直前だけだ。

グッドウッドもスタンドから離れたところにコースがありスタンド前にやってくるのはやはり直線だけなのである。

凱旋門賞の行われるロンシャン2400ではスタート後、林の陰に隠れることはよく知られている。

またロンシャンの直線1000がスタンドからはるかに離れた内馬馬にあるが、どうやってファンに見せようかというものだ。

ヨーロッパには障害の一つにクロスカントリーが行われる競馬場が少なくないが、中にはコースが完全に林の中に入ってしまうところさえあるのだ。



◆沢田準【競馬を楽しく】
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