バックナンバー
沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/04/01 16:30

ドバイのレース画像◆沢田準【競馬を楽しく】

ドバイワールドCの結果はどのように評価すべきだろうか。「日本勢ふるわず」と書かれたものを見たがそれほど悲観すべき結果とは思えない。

確かに昨年のような好成績を期待していたとしたら残念に感じるだろうが、三つのレースで3着2頭、5着2頭というのは惨敗ではない。

エピファネイアの大敗は馬場が合わなかったとしか言えないし、ハープスターが伸び悩んだのは前走の京都記念の敗戦を見ても本来の力を発揮できていないように思える。

最近低調だったワンアンドオンリーの3着は期待以上だったし、UAEダービーで日本の3頭が先行したのは来年からの挑戦を期待できるものだった。

レースの結果ではなく、ドバイのレース実況を見て毎年がっかりするのはその画像の撮り方である。どのレースも同じだがUAEダービーを例にとってみよう。

輪乗りの時に馬を引く係員のヘルメットにカメラを付けての画像には笑ったがそれではない。スタンド前からのスタート。

スタートの瞬間は低い位置のカメラでこれでは出遅れが分かりにくいと思ったが、その後空撮画像となりこの画像で出遅れがあったかをカバーしようというのかと面白かった。

その後は日本のようにスタンドからの画像となり2コーナーでは低い位置のカメラとなるが、これはレースの序盤でありまあ許容できる範囲だ。

問題は2コーナーを回わるところからだ。内埒沿いを走る車載カメラからの画像に代わりこれがずっと続くのである。

なぜこの画像が問題か。カメラを乗せた車は馬群のやや前方を走る。つまり画像は常に先行している馬のアップが続くのである。

車載カメラは高い位置は取れない。このため中断から後方の馬は先行馬群の陰になってしまい、どの馬がどの位置にいるのかの判別が非常にわかりにくいのである。

UAEダービーは10頭立てだったからそれでもまだよかったが、15頭のゴドルフィンマイルなどの多頭数レースでは後方の馬の判別は困難だ。

さらに斜め前方から撮った画像では先行馬と後方の馬が何馬身離れているかもわからない。またゼッケンの番号も見えないからだいたい馬の識別は不可能といってもいいほどだ。

画面には服色と馬番が表示されるが、これと画像の馬群を比べながら見るのは簡単ではないしレースに集中できない。また10頭分した表示できないのである。

結局実況のアナウンスを聞くほかはないが、あのレース画像を見ながら実況しなければならないアナウンサーは大変だと思う。それとも現地からの実況かな。

日本の中継画像はこのような問題はない。JRAのレースの場合画面を上下に分割し、スタンドからのカメラで馬群全体を、内馬場のやぐらに置いたカメラで馬群のアップを先頭から順にパーンしていく。

これなら馬群全体の様子そしてアップ画像でそれぞれの馬を見ることができる。横からの画像だから馬と馬の間隔もゼッケンも見えるからレースに集中できるのである。

ところが車載カメラからの画像は迫力があると評価する人もいるようで、日本でも大レースとなるとこれを採用することがあるのは困ったことだ。

普段の見やすい画像から一転して悲惨なものになることを理解してほしいものである。


◆沢田準【競馬を楽しく】
http://bit.ly/1BFqU5c

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp



» 戻る