バックナンバー
沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/05/15 12:00

民放テレビの競馬実況(2)◆沢田準の競馬を楽しく

40年以上も前に民放テレビ局が競馬中継をスポーツ中継ではなくスポーツショー的なものと考えているということは、競馬ファンにとってはいささか驚きだろう。

そのように考えるのは結局のところ放映時間の中でレースそのものの時間は非常に短いことだ。それ以外は予想や下見所やレース回顧で時間が埋められる。

このようなレース以外の番組内容を見るのは競馬ファンに限られる。競馬ファン以外の視聴者はこのような番組を見ることはないだろう。

ところで民放テレビ局にとって最も重要なのは言うまでもなく視聴率だ。しかし競馬ファンだけを相手にしては高い視聴率は取れない。

そこで競馬ファン以外の視聴者にもチャンネルを回してもらうためには、一般に知名度の高い有名人を画面に出したり、競馬そのもの以外の演出が必要ということである。

これは競馬以外のスポーツを考えると同じようなことが見られる。たとえばサッカーの場合、民放地上波では解説者は有名な元選手が使われる。

元日本代表での知名度があるばかりではなく、タレントとしてワイドショーなどでも見かける一般によく知られている人である。

必ずしもサッカーファンではない視聴者がたまたまチャンネルを合わせた場合でも、あの有名人の話なら聞いてみようかというう場合もあるだろう。

これに対し有料テレビであるCSでは、視聴者はサッカーファンばかりである。このようなファンが好む解説者は、サッカーの専門家でなくてはならない。

単なるタレント風では受け入れられない。CSの解説者では元選手でも解説が上手であることが必要であり、元選手ではないジャーナリストも少なくはないのである。

中間にあるのがNHKで、元日本代表監督やコーチ、元代表選手で、それなりの知名度はあってもタレントではない解説者ということになる。

現在の競馬についても同じようなことが言える。有料放送であるグリーンチャンネルがあるので、競馬だけに集中しようという競馬ファンはグリーンチャンネルを見る。

民放のような演出をグリーンチャンネルが行ったら、ファンは怒ってしまうだろう。一方民放の競馬中継では、グリーンチャンネルと同じような内容では差別化できない。

したがってレース以外時間にいろいろ演出を入れることになるが、これはやむおえないのである。



◆沢田準【競馬を楽しく】
http://bit.ly/1BFqU5c

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp


» 戻る