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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/06/05 11:15

なんとなくオフシーズン◆沢田準の競馬を楽しく

日本の競馬が外国の競馬と違うことはいろいろあるが、その一つがオフシーズンの有り無しである。

ヨーロッパ各国の平地レースの場合、Gレースは春から秋に行われる。イタリアは夏の気温が高いために夏にはGレースは行われず春と秋に限定されるが、他の国では春から秋だ。

もちろんGレースだけではなく、平地レースも春から秋に限られる。冬は気温が低く芝コースが使えないためだ。現在ではオールウエザートラックで冬でも平地レースを行う競馬場もあるがこれは例外に属する。

しかし本当にオフシーズンになってはブックメーカーやPMUなど馬券発売を商売としている業者は困る。そこで平地以外の競馬が行われる。

イギリスでは平地のオフシーズンでは障害レースが盛んにおこなわれる。フランスでは障害と速歩が一年中行われ、ある意味では平地よりも人気が高いといってもおかしくないほどだ。

アメリカではヨーロッパのようにはっきりしたオフはないが、それでも年末から年初めでは重賞が少なくなり、やや競馬の開催が薄くなる雰囲気がある。

一方日本では平地レースがほとんどということもありオフシーズンは全くない。オフがあるのは寒冷地の北海道と東北だけでその他の地域では一年を通して競馬が行われる。

それでも中央競馬の場合、かつては夏のローカル開催時には重賞も少なく、とくに函館と札幌では函館記念、函館3歳S、札幌記念、北海道3歳S(現在の札幌3歳S)だけであり、なんとなくのんびりした開催だった。

しかし現在では中央では毎週必ず重賞が編成され、また開催全場の馬券を買えるし、地方競馬では南関東のようにほとんど毎週重賞があり、また多くの場外で発売している。

このように日本では競馬のオフシーズンはない。競馬人気の低下が心配されているが、しかし日本はなかなかの競馬王国と思うのである。

しかし5月の後半の3週間の京都競馬、つまり3回京都の7~12日は何だか妙だった。テレビでレースを見ると芝トラックはやけに内が開いている。

移動柵は大外のDコースだからだ。最内のAコースからは10メートルも空いている。京都の外回りは4コーナーの植え込みが名物だが、それが内埒のはるかかなたに見える。

レースにしてもちゃんと毎日12レース組まれているが、重賞はダートの平安Sと京都ハイジャンプだけでこの6日間で芝の平地の重賞は一つもない。

この間は東京のG1の5週連続のちょうど真ん中に当たり、京都は裏開催のようなものだが、なんとなくオフシーズンといった感じだった。

もちろん東京のG1レースの馬券は買えるから問題ないとはいえ、京都競馬場にやってきた関西のファンは物足りなさを感じたのではないかと心配したのだった。


◆沢田準【競馬を楽しく】
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