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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/06/23 18:00

外国レースの馬券◆沢田準の競馬を楽しく

スピルバーグが参戦したプリンスオブウェールズS、残念ながら6着と敗退した。このレースは古馬の10ハロン、G1が並ぶロイヤルアスコットの中でも最も重要なレースといえる。

イギリスの古馬のG1ではキングジョージ6世&クイーンエリザベスSが有名だが12ハロンと現在ではやや距離が長い。

賞金はキングジョージの約半分だが、レースの重要度ではイギリスの古馬のレースの中でも最重要といってもおかしくないのである。

スピルバーグがこのプリンスオブウェールズSに挑戦することを選んだのは藤沢調教師ということだが、さすがというべきだろう。

スピルバーグはディープインパクトの産駒である。サンデーサイレンス系の種牡馬は日本では溢れ加減であり、スピルバーグが日本で種牡馬となっても競争は大変だ。

しかしプリンスオブウェールズSを勝つようなことがあれば、日本よりヨーロッパでの評判が高くなることは間違いない。

それならばヨーロッパに種牡馬として高く売れるのではないか。藤沢調教師はそこまで考えて挑戦させたのではないかと思えるのである。

ところでこのレース、日本ではさほど知られていない。凱旋門賞とはもちろん、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSとも知名度は比較にならないほどだ。

ロイヤルアスコットはG1が集中していることはよく知られているが、レース数が多すぎて個々のレースについてはあまり吟味されない。

外国で行われるレースの馬券発売が可能になった。プリンスオブウェールズSはレースの格からは当然馬券発売の対象となるレースだが、日本のファンの興味を引くかはかなり疑問である。

このレースばかりではない。従来は日本馬が挑戦する外国のレースといえばドバイ国際、凱旋門賞、香港国際が主で、あとは香港のクインエリザベス2世Cとシンガポールに定期的に行く程度だった。

しかし昨年ハナズゴールがオーストラリアへの遠征が引金となったのか秋にはアドマイヤラクティがやはりオーストラリアに、今年はすでにオーストラリアに数頭が挑戦している。

いまや日本馬の外国レースへの出走は日常化しているといえる。このことは逆のファンの興味が分散してしまうのではないだろうか。

凱旋門賞やドバイワールドC、香港Cならファンもレースの特徴がわかっている。しかしそれでも日本馬と外国馬の力の比較はなかなか難しく、簡単に馬券を買える情報は提供できない。

その上初めて日本馬が出走するようなレースとなると、よほどの専門家でないとそのレースの情報をファンに伝えることはできない。

出走馬に至ってはさらに困難である。それに馬券を買うには出走馬の成績がわかっただけではだめであり、そのほかのいろいろな情報が必要なのである。

どんなレースかもわからず、馬の情報の足りないとなると、いくら外国のレースの馬券を発売したとしてもファンは馬券を買うだろうか。

結局は凱旋門賞など特定のレースの馬券だけを売ることになるのではないだろうか。

◆沢田準【競馬を楽しく】
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