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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/07/30 15:15

出走取り消し◆沢田準の競馬を楽しく

キングジョージ6世&クインエリザベスSをポストポーンドが勝ったというニュースを見て、おやと思ったファンは少なくないだろう。

断然の1番人気のゴールデンホーンは負けてしまったのか。いや違った、雨で道悪となりフリントシャーともども出走を取り消したのである。

続いてサセックスSでも古馬のソローと優勝を争うはずだった3歳の英、愛の2000ギニー馬であるグレンイーグルズも大雨で出走を回避してしまった。

日本ではこのようにいくら不良馬場になっても、それを理由にして取り消すことはない。日本での出走取り消しは故障した場合のみである。

しかしヨーロッパでは馬場が馬に合わないということで出走しないことは普通にある。道悪ではなく馬場が固いという理由で出走を回避するのもこれまたよくあることである。

日本でこのようなことが行われたらファンはたまったものではない。日本の競馬はファンが買う馬券に支えられているのであり、それも特に大レースで買われる馬券だ。

最有力馬が馬場が合わないということで頻繁に出走を回避してしまったら、ファンはたちまち競馬離れしてしまうに違いないのである。

先日の週刊競馬ブックで、吉田直哉氏が外国の競馬と日本の競馬を比較してその違いを説明し、日本の競馬ファンが外国の競馬の馬券を買う場合の問題点を紹介している。

そのなかに出走取り消しの問題も含まれている。今年の英ダービーでは当日朝まで結局は2着に入ったジャックホッブスの出走をためらったとのことである。

日本とヨーロッパでは8~9時間のタイムラグがある。日本で凱旋門賞の馬券を売りだした後に出走を取り消す可能性まであるのだ。

さんざん馬券を研究して購入し、いざレースが発走となったとき、実はその馬が取り消していたと知ったらファンは失望するに違いないのである。

今回の二つのレースでの人気馬の出走取り消しと回避は、外国の競馬とは実はこのようなものであることを知らされたといえよう。

◆沢田準【競馬を楽しく】
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