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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/08/14 15:30

馬の識別◆沢田準の競馬を楽しく

外国のレースの馬券を発売するとなると、テレビでの実況中継でレースを見ることになる。このこと自体は従来と何も変わりはない。

凱旋門賞だったり香港の国際レース、ドバイの国際レースは特に日本の馬が出走したレースは生中継のことが多い。

また先日のロイヤルアスコットやキングジョージ6世クインエリザベスSのように日本馬が出走しない場合は、競馬情報番組などで録画放映される。

テレビを見るファンは日本馬が出走している場合は基本的に日本の馬だけに注目する。日本からの出走馬は少なく服色はよく知られているのでファンはわかりやすい。

またアナウンサーは日本の馬に特に注目して伝える。もっとも昨年の凱旋門賞でのフジテレビの中継のようにひどい音声になっては困るが。

日本の馬が出走していないレースでは全体を平均的に見ている。特別の人気馬でなければどのような馬が出ているかはよくわからないことがむしろ普通だ。レース全体を楽しみながら見ているといったところだろう。

しかし外国でのレースの馬券発売となるとこれまでと同じではいけなくなる。馬券を買うとなると出走馬それぞれについて詳しい情報を集め、日本のレースと同じように研究をする必要がある。

このことはこれまでも本欄で触れてきたとおりである。そしてもう一つあまり触れられていない問題がある。テレビ中継を見るうえでの各馬の識別である。

馬券を買ってレースを見るとなるとレースの中でどの馬がどの位置にいるのかわかる必要がある。自分の買った馬がどこをどう走ったのかさっぱりわからないのでは馬券を買う意味がなくなるのである。

さて馬を識別する手段はなにだろうか。いうまでもなくゼッケン番号、そして服色である。イギリスの競馬専門紙であるレーシングポストのホームページで出馬表を見ると、開催各競馬場の全レースの全出走馬の服色がカラーで掲載されている。

外国のレースの馬券を売るとなるとそのレースの出走馬の服色のデータをファンに提供しなくてはならない。日本の専門紙に服色の印刷を期待することは難しそうであるから、JRAのホームページに掲載する必要がありそうだ。

しかし日本では、騎手服である地方はともかく中央競馬では服色の情報はほとんどない。専門紙やスポーツ紙には全く記載されておらず、JRAの出馬表でもカラーで印刷されているのはG1だけである。

つまり中央競馬の場合、外国とは異なりレースで馬を識別するのに服色は使われていないのである。その理由は何だろうか。それは実に帽色の存在である。

日本のファンはほとんど意識しないほど自然なことになっているが、帽色は馬の識別に絶大な効果をもたらしている。帽子の色を見れば多くとも3頭に絞られるそしてアナウンスを聞けばすぐに馬を特定できる。

外国のレースをテレビで見ていてもなかなか馬の識別ができないのである。服色の情報が与えられていないのだから当然である。白の帽子の馬を見るとつい1枠かと思ってしまうがそんなわけはない。

◆沢田準【競馬を楽しく】
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