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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/08/21 18:15

馬の識別(ゼッケン)◆沢田準の競馬を楽しく

外国のレースのテレビ中継を見るうえで、出走各馬を識別するには服色が第一義であることは前回に触れた。

しかし日本のファン、特に中央競馬のファンは馬を識別するのに服色に頼ることはほとんどない。

服色が記載されているのは競馬会が発行する出馬表のみで、専門紙やスポーツ紙には載っていないのである。

ファンは馬の数の多い大手のオーナーの服色、たとえばサンデーレーシングは知っているだろうが、それはたまたまよく見かけるから自然に覚えたのであり、積極的に服色を知ろうとは思わないのである。

実際に外国のレースをテレビ中継するとなるとJRAのホームーページから外国のサイトにリンクするなどで服色のデータを提供するだろう。

しかしファンが出走各馬の服色をわざわざ覚えてレースに接するだろうか。あまり期待できそうもないのである。

服色でなければ出走各馬を識別する手段は何か。いうまでもなくゼッケンに記載された馬番である。なおゼッケンという言葉は外国語がなまった日本語で英語ではナンバークロースなどというが、日本語の文章ではゼッケンで構わないだろう。

JRAの競馬中継では服色は知らなくても帽色、そしてゼッケンの馬番で馬の識別が容易である。レースのテレビ中継では2コーナー手前から向こう流しそして3コーナーを過ぎるまで上下二段の画面となる。

そして下段の画面では各馬のアップで先頭から後方までをパーンしていく。この画面ではゼッケン番号がよく見える。最近では馬番と馬名をセットにして呼ぶアナウンサーが少なくない。

視聴者はストレスなく各馬の位置を知りながらレースを追っていけるのである。

ところが地方競馬では向こう流しの馬群を3コーナーのタワーからの画像としている競馬場が少なくない。

地方競馬の場合は騎手服だから、帽色との組み合わせてまだわかりやすいとはいえるが、正面からの画像だからゼッケンは全く見えず、どこの競馬場でも引いた画像だから識別しにくいのである。

中央のように横からの画像にしてくれないものかと思うのだ。

さて外国のレース中継画像では、車載カメラからの画像が非常に多い、というよりヨーロッパとドバイはほとんどが車載カメラである。

日本より競馬場が大きく仕方がないのかもしれないが、車載カメラからのレース画像はほとんどが斜め前方からのものである。

この角度ではゼッケン番号はほとんど見えない。それどころか各馬の位置がわかるのは馬群の前方にいる馬だけであり、後方の馬は前方の馬の陰になって非常に見えずらいのである。

特にドバイでのレースは馬の識別という点からは最悪といえよう。ドバイのレース画像は迫力があっていいという人がいるが、テレビ中継の目的を理解していないとしか思えないのである。

◆沢田準【競馬を楽しく】
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