バックナンバー
沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/10/02 17:30

スーパー未勝利◆沢田準の競馬を楽しく

4回中山と4回阪神の3歳未勝利は出走資格が限定されたレース、いわゆるスーパー未勝利である。

出走資格はこれまでの通算出走回数が5回以下の馬、または前走が中央の平地で5着以内だった馬というものである。

3歳未勝利レースはこの開催が最後になる。この時点でも未勝利を脱出できない馬はまだ多い。普通にレースを編成しては出走希望馬が多くなりすぎるために制限をしたものと思われる。

前走で5着以内という制限は、いうまでもなく好成績を上げている馬を優先させようというものだ。残された少ない未勝利戦ではなるべく勝つ可能性の高い馬を出走させるのは当然だろう。

一方出走回数が5回以下というものは、キャリアの浅い馬ということだ。これは一つには素質のある馬が残っている可能性があり、その馬にチャンスを与えようということがあるだろう。

しかし実際にはそのような馬がこの時点まで残っている可能性は少ない。馬主をはじめとする関係者に対してせめて出走経験を与えようというところだろう。いわば出走させたというアリバイのようなものだ。

この時期、2歳馬がどんどん入厩してきており、その分古馬、特に先の見込みのない3歳未勝利馬には早く退厩してもらいたい。それがスーパー未勝利を設定した目的なのである。

このスーパー未勝利が始まった4回中山の第1週時点での3歳未勝利馬は392頭、阪神は430頭だった。これが最終週の時点では152頭と179頭に減少する。

もちろん勝ち上がった馬はわずかであり減少のほとんどは退厩による。スーパー未勝利の出走制限の効果がよくわかるという数値である。

さて退厩した3歳馬の行先は。繁殖に行く牝馬もいるが多くは地方競馬に流れる。もう少しで勝てそうだった未勝利馬の中でも上位の馬は南関東に。下位の馬は小競馬場へと力により様々だ。

小競馬場の重賞で好走した馬のキャリアを見ると中央未勝利、それもかなり成績の悪い馬だったりする。重賞といっても賞金は中央の未勝利戦より低く、なるほどと思われるのである。

スーパー未勝利の出走資格は前走の好走馬、そしてキャリアの浅い馬と成績上は好対照の馬である。

というのもこの時期でキャリアの浅い馬というのは仕上がりが遅かったり馬の成長がまだまだだったりと、なかなかレースに使えるようにならなかった馬である。

このような馬はようやくレースに出走できても大敗が続くなど成績が悪い例が多い。したがって馬券を買うファンにしてもまず対象から除外することになる。

スーパー未勝利戦ではオッズがかなり偏ることになり、なかなか馬券を買いたくなるレースとは言えないようだ。

もっともスーパー未勝利戦は午前中の早い時間帯に行われるため、このようなレースでもあまり問題はないのだろう。

◆沢田準【競馬を楽しく】
http://bit.ly/1BFqU5c

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp


» 戻る