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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/10/23 15:15

先週の京都でもみじステークスが行われた。また今週にはアイビーステークスが東京で行われる。いずれも2歳のオープン特別だ。

しかしこの両レースとも登録馬はすべて500万下でオープン馬は一頭もいない。実質的には500万下特別ということになる。

今年の2歳戦で最初のオープンレースは7月25日の函館2歳ステークスと中京2歳ステークスだ。もちろんすべて新馬を勝ったばかりか未勝利勝ちの馬で、クラスとしては500万下である。

その後夏開催、さらに秋開催に入っていくつかのオープン特別が行われたが、すべてのレースで登録馬は500万下以下の馬に限られた。これれも実質は500万下特別と同じメンバーのレースだったのである。

しかし賞金はオープン特別ということで500万下の特別より高い。1着賞金で1600万、一方500万下の特別は1000万である。出走馬のクラスが変わらないのなら賞金も同じであるべきだろう。

オープン特別とされていても、実態はオープン特別でなないのだから。実際のところ2歳シーズン当初は500万を超える馬は存在しないのである。

今年の場合、7月25日の函館2歳ステークスと中京2歳ステークスが行われた後は、両レースの勝ち馬と函館2歳ステークスの2着馬は賞金が加算されるからオープン馬が出現する。

そのためこののちはオープンクラスのレースは理屈上は必要になる。しかしこのような馬はこの後は重賞に向かうのが通常だ。

今年、中京2歳ステークスを勝ったシュウジは小倉2歳ステークスに向かいこれを勝った。また函館2歳ステークスの1、2着馬はその後休養している。こういった馬はオープン特別などは使わないのである。

500万下のレースが増えオープン馬がそろってくる時期になれば重賞レースがオープンの主体となる。この時期までは重賞以外のオープン特別は不要なのではないだろうか。

ただし北海道開催では道営の馬の中央参戦に配慮する必要がある。そのためには出走条件はオープンにすることが求められているともいえる。しかしその場合も中央馬主体に考えて賞金は500万下特別と同額でいいのではないだろうか。

実質500万下のレースでありながら賞金はオープン。馬にとっては得だからいいのでは、という声もありそうだが必ずしもそうではない場合がある。

新馬あるいは未勝利と500万下を勝つと収得賞金は900万。オープン特別勝なら1200万となる。

3歳春まではいずれもオープンだが、3歳夏になると前者は900万下条件に入るのに対し後者は準オープンで戦わなくてはならない。対戦相手の強さがかなり違うのである。

現4歳では2歳時にフェニックス賞を勝ったクーファナインはその後1600万下で苦戦、ききょうステークス勝のウインスプラッシュ、萩ステークスのデリッツァリモーネも同様である。

◆沢田準【競馬を楽しく】
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