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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/10/30 18:15

古馬のオープン特別◆沢田準の競馬を楽しく

先日に本欄で2歳のオープン特別について触れた。出走馬は500万下の馬ばかりであるからオープンとする必要なないのではないかということだった。

今回は古馬のオープン特別について考えることとする。2歳のオープン特別とは違って古馬の場合は基本的にオープン馬が出走する。問題はその内容なのである。

オープン特別は準重賞的なレースという位置付けにある。ということはこれらのオープン特別をステップにして、重賞に挑戦するという馬が揃っているべきレースということだろう。

しかし現実はかなり異なる。10月に行われたオープン特別の六つのレースを調べてみよう。

京都のオパールS芝1200、東京のグリーンチャンネルCダ1400、東京のアイルランドトロフィー芝2000、新潟の信越S芝1400、京都の室町Sダ1200、東京のブラジルCダ2100である。

出走馬は順に16頭、16頭、12頭、18頭、14頭、15頭で合計は91頭になる。

まず出走馬の年齢分布を見てみよう。全6レースの合計だが3歳5頭、4歳12頭、5歳17頭、6歳35頭、7歳18頭、8歳と9歳がいずれも2頭。これを見ると6歳以上馬の比率が非常に高いことがわかる。3分の2弱である。

3歳馬が少ないのは秋華賞、菊花賞の時期のためであり(1頭はスプリンター、残りの4頭はダート馬)、4歳馬は夏季開催時の収得賞金半減のためこの時点ではオープン馬の数自体が少ないという理由がある。

4歳馬はこのためオープンにいるのはかなりの有力馬であり、重賞へ向かうためオープン特別にはなかなか出てこない。5歳馬が少ないのは案外だがいずれにしろ6歳以上馬が多いことには驚かされる。

次に出走各馬の成績をレースごとに見てみよう。オパールS。北九州記念、セントウルSを使ってきた馬が多いが北九州2着のビッグアーサー、セントウル3着のバーバラ以外はいずれも低調だ。

もっともこの2頭はスプリンターズS除外であり例外的存在だ。残りの馬ではネロが1600万下を勝ったばかりで、これも賞金が足りなかった。

グリーンチャンネルCは重賞組はフェブラリーSを使ったことのあるレッドアルヴィスと8歳になったセイコーライコウ、7歳のアドマイヤサガスくらいでオープン特別を使っている馬ばかりである。

アイルランドトロフィー重賞実績場は新潟記念3着のファントムライトと七夕賞2着があるステラウインドくらいだ。

信越Sは前走5着以内の馬は朱鷺S4、5着のタガノブルグとダノンプログラマーだけという低調ぶりだ。

室町Sで重賞実績があるのはサウンドガガとルベーゼドランジェだがいずれも地方でのダートグレードのG3だからレースレベルは低い。

ブラジルCはシリウスSで4、5着のキングヒーロー、トウシンイーグルだがいずれも人気薄でのものであり実績とはいえない。

以上のようにオープン特別に出走してくる馬はオープンでは頭打ちという感のある馬がかなり多い。たまたまここでは10月のレースを取り上げたが、他のレースも同じようなものである。

しかし賞金は高い。1着賞金は2100~2300万。G3の2着賞金をはるかに上回る。それならば重賞常連組でもこの高い賞金を狙ってこれらのオープン特別に出走すればいいのにと思うが、それでも重賞の常連である馬が多い。

この時期に行われたG3の富士S。出走馬は重賞を使い続けている馬ばかりだ。重賞にはそれだけの価値があるということだろうか。

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