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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2015/11/27 15:45

競馬専門紙◆沢田準の競馬を楽しく

盛岡競馬場に到着し、専門紙を買おうとしたが売り場が見つからない。水沢なら入場門を入るとすぐにスタンド前の売り場があるのだが。

スタンドに入るとインフォメーションに新聞発売の案内があるが、やはり売り場は見つからない。探してみるとなんとここでは自動販売機で発売しているのである。

専門紙の自動販売機は初めてだ。ほかの競馬場にもあるのだろうか。自動販売機で不便なのは新聞を手に取って比較できないことだが、地元のファンは自分が使う新聞は決まっているので問題はないのだろう。

ところで岩手には専門紙が四紙もある。南関東でも四紙だ。ファンの数は岩手は南関東よりはるかに少ないと思われるから、岩手で専門紙が四紙もあるのは不思議だった。

しかしファンの様子を観察してみると専門紙を手にしているファンがかなり多い。岩手では専門紙は必需品のようだ。

中央競馬はもちろん南関東でも、専門紙ではなくスポーツ新聞を持ってレースを検討しているファンはかなり多い。これは中央競馬や南関東のレースについてはスポーツ紙にもレース柱が掲載されている。

特にメインレースや特別レースなどは予想記事も充実しており、スポーツ紙で十分だというファンが多いのである。何しろ新聞の価格が全く違うし、他のスポーツの記事も豊富というわけだ。

しかし確認はしなかったが岩手ではスポーツ紙には競馬の予想が少ないのだろう。専門紙が必要ということらしいのである。そういえば金沢にも複数の新聞、たしか四紙あったと思うし、廃止前の上山には三紙あった。

競馬ブーム以前はスポーツ紙には競馬の予想欄は小さく、出走馬名が書かれているだけであり、メインレースでも前走の成績が載っている程度だった。ファンには専門紙が必要だった。

競馬ブームとなりしかしまだスポーツ紙の競馬欄は以前のままであり、専門紙は売れに売れた。専門紙の出版社は紙幣を刷っているようなものだといわれたそうだ。

その後スポーツ紙の競馬欄は充実の一途となりこれにより専門紙は売れなくなった。一紙また一紙と専門紙の発行をやめるようになってしまったのである。

以前に金沢を訪問したとき、競馬場の専門紙売り場で新聞の値段を聞いたことがある。この客は地元の人ではないと気付いたようでどこから来たのかと聞かれた。

東京からというと縦柱の新聞もあるがそれにするかといわれた。金沢の新聞は横柱なのである。わざわざ金沢まで来たのだから横柱の新聞を買ったが、縦柱の新聞まで作っているということには驚かされた。

ところで専門紙は東日本は縦柱、西日本は横柱が主体だ。関東や道営で売られている競馬ブックは横柱だが、これはもともとは関西の新聞社であるためだ。

昭和47年の馬インフルエンザで関東の競馬が中止になったとき、旅行社により関西の競馬場への競馬ツアーが組まれた。

ツアー客には専門紙として競馬ブックが配られたが、関東のファンには横柱の新聞には慣れておらず、関西でも売られていた東京系の「馬」を買い求めたという話が伝わってきたのである。

地方の競馬場などで普段使っている新聞とは異なる新聞を手にしたとき、まず新聞の読み方、特に柱のを理解する必要がある。基本はどこでも同じだが独特のデータが含まれていることもあり、頭を使わされることもある。

また地域独特の記事もある。今回の岩手の新聞には韓国に遠征中の高橋騎手のソウル競馬場での成績が掲載されていた。

◆沢田準【競馬を楽しく】
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