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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/01/29 09:45

服色の話◆沢田準の競馬を楽しく

高知で行われた全日本新人王争覇戦、下見所の様子をテレビで見ていておやと思う光景に気付いた。名古屋の八木直也騎手の服色である。見たことのないパターンのようなのだ。

ホームページで探すと、たしかに「胴白・緑ハート散らし、袖緑・白二本輪」とたしかに「ハート散らし」という珍しいパターンが使われているのである。

名古屋では女性騎手として活躍しテレビでもよく取り上げられる木之前葵騎手が「胴青・赤一本輪白ハート散らし、袖赤・白一本輪」でハートマークが使われているのはよく知られている。

しかしこれは木之前騎手が女性騎手ということで特例かと思っていた。しかし八木騎手は男性騎手だ。名古屋競馬では新人騎手には新しいパターンの服色も使えるようにするということだろうか。

ご存知のように地方競馬の服色は騎手により決まっている。騎手服は世界でも珍しく他には日本に倣った韓国の競馬くらいだろうか。

以前は東海地区は騎手服でもなく服色は馬番により決まっていた。1番から白、黒、赤、青、紫、黄、緑、えび茶、桃、茶だった。競輪のようなものである。帽色は現在と同じだから5枠5番、6枠6番など帽色と服色が違っていた。

また現在では騎手服でない場合がある。道営競馬では2歳戦、3歳以上のオープン競走、そして重賞では希望する馬主は馬主服を使うことができる。

騎手服の色やパターンは基本的には中央に倣っている。ところが道営では騎手服や馬主服の一部に中央とは異なるパターンが使われているのである。

例えばホームページを見ると岩橋勇二騎手は黒の胴に大きな白の星が一つ書かれている。これは「星」で英語ではstar、小さな星がたくさんあるのは「星散らし」でstarsだ。

中央と道営のいずれでも馬主である場合は道営でも中央と同じ服色にすると思うがそうでもない人もいる。ドクターコパこと小林祥晃氏は中央の黄赤一本輪ではなく大きな赤の丸にしている。英語ではdiscだ。

また日本では使われていない縁取りを馬主服に使ってる人もいる。英語ではseamsだが道営では「縫目」と表現しているのが面白い。

地方競馬の騎手は人数が限られているから騎手服色がダブることはないだろうと思われる。しかし金沢の平瀬城久騎手と名古屋の戸部尚美騎手が「胴黄・青一本輪、袖青」と同じなのだ。

しかも金沢と名古屋は笠松を含めて交流戦を行っている地区だ。当然騎手の交流もあり同枠に入ることも考えられる。そのために中央と同じく染分帽を用意しているのだろうか。

そういえば昨年の白山大賞典では5枠に中央のサンデーレーシングの馬が同居したが、なぜか馬番の若い馬にだが染分帽が使われていた。平瀬騎手と戸部騎手のためにもともと用意されていたものだろうか。

染分帽といえば道営競馬では同枠の馬番の大きい馬については必ず染分帽を着用している。これなら帽色だけで馬番を識別できるという便利なものだ。

同枠に3頭が入る場合がある中央では使えない方法だが、馬主服といい道営のアイデアには感心させられる。



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