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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/03/04 11:45

リーディング騎手◆沢田準の競馬を楽しく

先週、ある競馬専門紙に現時点の中央の騎手リーディングが掲載されていたが、今さらながらと思われたのである。

紙面の都合で16位までが載っていたがそのリーディングは以下の通りだ。

ルメール、戸崎、Mデムーロ、武豊、川田、蛯名、横山典、内田博、岩田、Fベリー、田辺、藤岡康、松若、池添、柴山、フォーリー。

今さらながらというのは、ここに並んでいる名前が外国人、ベテラン、地方出身者がずらりなのである。

もちろん浜中騎手、北村宏騎手が落馬故障で休業中、福永騎手がカムバック後ということもあるが、しかしこの程度の休養でこのようなリストになってしまうのである。

そしてこの次に並ぶのは柴田大、小牧、ヴェロンとなると若手騎手はどうしているのかと思うのだ。

池添、田辺、川田各騎手にしても年齢的には中堅といえるのであり、本当の若手といえるのは松若騎手だけだろう。

今から10年たったらこの中で騎手を続けているのは何人いるのだろうか。

武豊騎手など年齢が40台中ほどの騎手は引退している騎手は多いと思われる。またルメール、Mデムーロ両騎手はおそらく帰国しているだろう。

そこを埋めるのは現在の中堅騎手や若手騎手ということになるが、その層が薄いのである。しかも引退する騎手が続出し騎手の人数は減るばかりだ。

腕のいい騎手は簡単に育つものではない。騎手の養成は多くのレースに騎乗することがまず第一だ。

しかし現在では以前と比較して上位騎手に騎乗がより集まる傾向にありそれは今後さらに強まると思われる。

かつてはほとんどの騎手は厩舎に所属し、その厩舎の馬に騎乗するのが普通だった。ある程度の騎乗馬を確保できたのである。

また騎乗機会は関東の騎手は関東で、関西騎手は関西で騎乗するのが一般であり、またローカルでは馬も騎手も競馬場に滞在していた。

従って騎手の騎乗数は分散した。リーディングジョッキーの年間勝利数は二桁の年度が多く、100勝を超えることはさほど多くななかった。

しかし近年は毎年100勝を超えており武豊騎手は200勝超えが3年も続いたのである。

騎手の騎乗が有力騎手に集中するのは、厩舎間の競争が激しくなり若手騎手を育てるより目先の勝利が優先されるためだろう。

またかつては若手騎手は厩舎に所属し調教師や先輩騎手に鍛えられた。徒弟制度だったのである。

しかし今では徒弟制度の経験がない大学出の若手調教師が多くなった。このような調教師は騎手を育てることができるだろうか。

将来JRA出身の有力騎手が減少した場合は、地方からあるいは外国人の騎手を増やさなくてはならない事態も充分に考えられるのである。





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