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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/04/15 12:15

国際化◆沢田準の競馬を楽しく

昨年の香港国際レースに続いてドバイでも日本馬が活躍した。4月24日のクイーンエリザベス2世C、5月1日のチャンピオンズマイルにも日本馬の参戦が予定されている。

今さらではあるが日本馬が外国の主要レースで好走するのは当たり前になったのである。

その一方で日本にやってくる外国馬はほとんどいなくなってしまった。

国際レースとして歴史のあるジャパンCにはかつては多くの外国馬が来日した。しかし近年は外国馬の出走はすっかり減少してしまった。

ジャパンCは第1回、第2回は外国馬の強さを見せつけられたが、早くも第3回にはキョウエイプロミスが2着に入るとカツラギエース、シウンボリルドルフが連勝と日本馬がレベルアップしたことを見せてくれた。

その後は日本馬と外国馬は互角に戦っていたが、やがて日本馬が強くなり外国馬の勝利は2005年のアルカセットが最後になっている。

そうなると勝てないのであれば日本に行ってもしょうがないとなりジャパンCにやってくる外国馬が少なくなってしまったというわけである。

2010年のジャパンCでは30回という記念レースということでJRAは例年以上に熱心に勧誘したためか8頭がやって来たが、すべてが9着以下にその馬名を並べるという惨敗ぶりだった。

2014年では6着だったアイヴァンホウの関係者がその成績でも喜んだと伝えられるほどで、ジャパンCでの外国馬の劣勢は明白なのである。

せっかく作ったジャパンCダートも外国馬は1回勝っただけでそれ以外はほとんど勝負にならず、2013年を最後に招待レースを止めてしまった。

ジャパンCへの外国馬の参戦が少なくなり始めた当時、対応策が考えられた。賞金をもっと高くすべき、あるいは外国馬関係者へのホスピタリティの改善などである。

しかしいくら賞金を高くしたところで勝てないと思えば外国からはやってこない。賞金は勝つあるいは上位に入って初めて得られるものだ。ホスピタリティなど問題外である。

エリザベス女王杯のスノーフェアリー、天皇賞春のレッドカドー、安田記念や短距離戦への香港馬など招待レースではなくても日本にやってくる馬もいないわけではない。

それは勝算があると考えられた場合だ。中距離では日本馬にはかなわない。しかし短距離やマイル、あるいは牝馬戦、または長距離ならと狙った場合なのである。しかしそのような例も一時よりは減少しいているのも確かだ。

このように外国馬の日本への参戦が少なくなっていることから、日本の競馬の国際化が妨げられ孤立していると心配する向きがあるようだ。

しかしそうだろうか。日本の競馬の国際化とは日本で外国馬を出走させることではなく、世界の中で日本の競馬が存在感を示すことだ。

それには日本の馬が世界の各地の競馬で好成績を上げることが第一であり、それはかなりの部分ですでに実績を上げている。

香港やドバイだけではなくオーストラリアや凱旋門賞でも活躍している。今後はブリーダーズカップやロイヤルアスコットを目指したい。

もっともJRAは賞金が高いためそれこそ勝算がなくてはむやみに外国へ行っても意味はないが。

外国の主要レースを勝てば種牡馬として輸出する可能性もある。オーストラリアで実績のあるトーセンジョーダンが移籍するというニュースが伝えられた。

ディープインパクト産駒でありオーストラリアで種牡馬となる可能性があるかもしれない。それこそ日本の競馬の国際化といえるのではないか。




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