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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/04/29 15:15

ケンタッキーダービー出走権◆沢田準の競馬を楽しく

ラニが出走するということで日本でもケンタッキーダービーへの興味が高くなっている。

もちろんアメリカだけではなく世界でも人気の高い主要レースだが、日本からの挑戦は20年以上前のスキーキャプテンだけで日本馬の目標ではなかった。

また近年では放映権の関係でテレビでの放送がなく日本には結果が伝えれるだけであり、凱旋門賞やドバイ国際レースとは異なり親しみのあるレースとは言えなかったのである。

しかし今年は異なり情報が流されているがその代表的なものがケンタッキーダービーへの出走権である。

アメリカの主要レースは日本とは異なり出走馬は少ない。10頭以下のレースばかりであり驚くほどだが、勝てそうもない馬が出走することが少ないからだ。

従って出走したければ出ることができる。かつてブリーダーズカップにクレーミング馬が出走したことがある。やめるように説得したが出走を強行し、競走中止となってしまった。

しかしダービーだけは別だ。ここ4年でも20、19、19、18頭と格別の頭数である。ダービーだけは出たいという関係者が多いのだ。

この出走権については週刊競馬ブックの天皇賞号に秋山響氏が解説しているが、2013年からはポイント制になりレースごとのポイントの一覧表が示されている。

これを見ると興味深いことがいろいろある。当然ながら牝馬レースはない。昨年の2歳牝馬チャンピオンのソングバードはダービーへ向かうことも視野にあったようだ。

しかしやはり牝馬戦線を選んだ。もっとも休養してしまったが。アメリカではウオッカは出現しないのである。

そしてポイントとレースの格、賞金がマッチしていないのだ。3歳の2月15日まではG1でもG3でも10点でブリーダーズカップジュベナイルだけは20点。

これは1着馬が獲得するポイントで2着は40%、3着が20%、4着は10%となる。

これが3月20日を過ぎるとフロリダダービー、ウッドメモリアルステークスなどの主要レースが100ポイント、その他のG2、G3でも50ポイントだ。

つまりダービー前の2カ月半の間の高ポイントのレースの比重が非常に高くそれ以前のレースとの差の大きさには驚かされる。

ブリーダーズカップジュベナイルは総賞金が184万ドルで、ポイント一覧表に上がっているレースのなかでアメリカでは最高賞金だがそれでも20ポイントにしかならない。

JRAで朝日杯を勝った馬は問題なくクラシックに出走できるが、アメリカではブリーダーズカップジュベナイルだけではダービーに出走できないこともありうるというわけだ。

このようにポイント制にしたのは、2歳時の早い時期のレースはまだ馬が揃っていないということだろうか。9月には早くもG1が始まっている。

また3歳の冬は競馬は行われていても実質的にはオフということもあるだろう。メインシーズンは2月20日からなのである。

獲得賞金順をやめたのは、アメリカではカリフォルニアやフロリダ、ニューヨークといった主要地域以外にある競馬場で、時々お祭り的に高賞金のレースを行うことがある。

一覧表のなかではデルタダウンズのジャックポットSはG3ながら総賞金100万ドルである。これはフロリダダービーなどど同額だ。

このようなレースにはあまり強い馬は出てこない。従ってあまり強くないが獲得賞だけは高いという馬が出現してしまう。このような馬を避けるためにポイント制にしたということもあるようだ。




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