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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/05/20 14:30

レース映像◆沢田準の競馬を楽しく

先週のグリーンチャンネルの番組の地中海ケイバモードで2000ギニー、1000ギニー、ケンタッキーダービーのレース映像が紹介された。

ニューマーケットの直線コースの画像はよく見ることがあるが、馬の識別がなかなかむつかしい。

なにしろ直線の10ハロン。もちろんスタンドからのテレビカメラでは遠すぎてとてもカバーできない。したがってクレーン上のカメラで撮影した画像を繋いだものとなる。

2000ギニーでは2台のクレーン上のカメラとスタンドにあるカメラでレース映像を送っていることがわかる。

このためほとんどが正面からの画像となる。正面からの画像というのは例えばゼッケンはほとんど見えないし服色も横からの画像のほうが判別しやすい。

また先頭の馬から後方の馬がどのくらい離れているかもわかりにくいし、後方から追い上げた馬がいた場合もなかなか気付きにくいのである。

ドバイのレースではバックストレートは並走する車載カメラの画像となっている。

UAEダービーではラニが出遅れ最後方からのレースになったが2コーナーから追い上げて3コーナーでは先頭に並びかけた。しかしどのように追い上げたのかその動きがわかりにくかったのである。

日本のような横からの画像であればその追い上げが実によくわかり、スタンドから歓声が上がる場面である。

これはドバイワールドカップを勝ったヴィクトワールピサの場合も同様だ。いつの間にかに後方から上がっていたという感じだった。

しかしニューマーケットは直線10ハロンというコースであり日本のように横からの画像を撮ることは不可能だ。このような前方からの映像が必然ということなのである。

あまり言われないことだが日本のレース映像はとても親切なのである。特にバックストレートではアップと馬群全体の上下分割した映像を作っている。

そしてアップ画像では先頭から後方までパーンしており、各馬の位置取りと前後の間隔はアップ画像でよくわかり、また馬群全体がどのようになっているかも分割画面で同時に見ることができる。

それではケンタッキーダービーの映像はどうだろうか。アメリカの競馬場は日本と同じような構造であり、日本と同じような映像を作ることができると思われる。

スタートから2コーナーあたりまでは馬群全体を映し、2コーナーを回るあたりでアップ画像になったが馬群の前方だけだ。日本のように上下分割ではない。

そしてすぐに内馬場あたりから馬群全体の映像となりやがて3、4コーナーの外に置かれたカメラからこれも馬群全体を映した映像に変わり4コーナーまでこのカメラで追う。

しかしこのカメラの位置がかなり高いため馬の姿が小さすぎてほとんど判明できないのである。服色もほとんどわからずじまいだ。

日本のファンはラニ一頭を追いかけていればよいからこのような映像でもまだよかったが、アメリカのファンはよく満足していると思うばかりだ。

グリーンチャンネルでなぜ生中継しないのかという声もあったようだが、放映権料が非常に高いということでありこのような画像であれば生中継の必要はなかったと思われる。

ところが今週の地中海ケイバモードでプリークネスステークスの検討の時に先週とは別のダービーの画像が使われた。途中からだったがこちらは日本風の上下分割画面ではるかに見やすいものだった。

グリーンチャンネルがどこかのサイトから探してきたもののようだ。しかし残念ながらアップ画像は先頭の数頭だけを映したもので後方にパーンしていない。したがって後方にいたラニはアップでは映らずじまいだったのである。



◆沢田準【競馬を楽しく】
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