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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/06/28 15:45

旅打ち◆沢田準の競馬を楽しく

東京と阪神の開催が終わりいよいよ福島と中京の本格的なローカル開催が始まった。

もっとも以前はエプソムカップの週に中央開催が終わりすでに福島と中京に移っていたが、まだ春開催の延長で2歳は北海道だけだった。

北海道開催(函館または札幌)は現在と同じように6月中旬に始まりこの開催で2歳がデビューする。一方中央場所はまだ春開催で、2歳馬がデビューするのは7月中旬の新潟、小倉だった。

つまり2歳戦のスタートは関東関西のローカルと北海道では1カ月ずれていたのである。今考えてみるといささか妙な日程だがそれが普通に思われていた。

逆にこのような日程で競馬を楽しんでいた期間が長かったので、現在のようにダービーが終わった翌週に2歳戦が始まるのはいまだに違和感がぬぐえないのである。

さて夏競馬となるとローカル競馬訪問、いわゆる旅打ちの季節である。熱心な競馬ファンは同じだろうが競馬を始めた頃は全国にある競馬場を巡り歩いたものである。

私が競馬ファンになった当時はまだ東北新幹線も新潟新幹線もなかったが、福島、新潟はもちろん盛岡、三条、上山などを訪問した。

夏のローカル開催となると例えば新潟には東京のファンが遠征し、在来線の特急では社内のあちこちに競馬ファンの姿を見ることができた。

西へは京都、阪神、中京といった中央に笠松、園田、福山、姫路、紀三井寺、さらに佐賀や高知にも足を延ばしたものである。

結局中津以外は日本のすべての競馬場を訪れることができたのだった。

現在とは異なって各地の競馬場、特に地方競馬の情報を得ることは難しかった。そのため初めて訪れた競馬場には驚かされることばかりだった。

例えば旧盛岡、トラックは狭くスタンドは小さく内馬場は畑、何より上り下りの坂の連続、日本では唯一だろうが全く整地されていないトラックには驚きだった。

内馬場が畑という競馬場は他にも三条と笠松があった。三条は信濃川の河川敷にありスタンドとトラックの間は堤防で道路になっていた。

高知はまだ桟橋時代で、移設が決まっていたために競馬場全体のメンテナンスが行われておらず、昔の競馬場の空気を感じることができた。

新潟には新設当時のスタンドがまだ残っており、このような小さなスタンドだったと教えられたのだった。

逆に上山は小さなトラック、そして小さいが新しくまとまったスタンド、そして整備された内馬場と非常に気分のいい競馬場だった。

現在では中央の競馬場は全てスタンドが改築され、また盛岡も新競馬場となり新しいがどこも同じようなスタンドになってしまい驚きはなくなった。

また地方は廃止が続き競馬場の数が減ってしまった。

それでも旅打ちとなるとやはり楽しいものであり、特に若く新しいファンはぜひ行っていただきたいものである。





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