バックナンバー
沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/07/15 18:30

外国競馬馬券の発売方法◆沢田準【競馬を楽しく】

今年の凱旋門賞からJRAでの馬券の発売が発表された。さっそくグリーンチャンネルで特別番組が組まれている。

11日には外国競馬の馬券発売にかかわったJRAの職員がゲストとして迎えられ解説が行われた。

まず発売方法だがインターネット投票のみである。これは予想された通りだが、その理由として発走時刻が日本の深夜になることが多いという説明だった。

香港やオーストラリアのレースは時差が少ないから場内や場外でも発売できるだろうし、深夜まで発売せずにある程度の時間で場内や場外の発売を締め切り、あとの時間はPATでとしてもいいように思える。

PAT発売だけにしたのは別の理由もありそうだ。JRAの出走最大頭数は18頭であり、馬券発売を含め各種のシステムは当然ながらそれに合わせて作られている。

しかし外国には18頭を超すレースがある。イギリスの有名ハンデ戦には30頭近い頭数が出走することが多い。

エイシンヒカリが出走したプリンスオブウェールズステークスと同じ日に行われたロイヤルハントカップは28頭立てだった。

ただしこのようなレースを日本で発売することはないが、日本で発売するレースに入っている凱旋門賞、ケンタッキーダービー、メルボルンカップはいずれも18頭を超す多頭数になる可能性がある。

結局メルボルンカップの最大出走可能頭数である24頭までJRAの馬券発売システムを修正することとなった。

18頭を超える出走馬に馬券発売システムを修正する場合、PATであればソフトの修正で対応できる。

しかし場内や場外で馬券を発売するとなると日本中の発売機をセンサーなどを24頭に対応させたものに交換しなければならない。

一年に2、3回しかなさそうなレースのためにそんな投資はとてもできるわけはないのである。

発売可能より多い出走のレースを売る場合、フィールドという方法がある。余った馬を一つの枠にまとめてしまうというやり方だ。

20頭の凱旋門賞を従来のシステムで発売する場合、一つの枠に3頭を入れる。これなら18頭の発売システムで売ることができる。

この場合は人気がなさそうな馬をまとめるて18番にするというのが普通だ。しかしこの場合は実際の馬番と馬券上の番号が違うことになりわかりにくい。

馬番が18から20の馬を18枠にまとめると馬券上との馬番のずれはなくなる。

しかし外国では負担重量の重い馬から馬番を付けるので、最も軽い3歳牝馬は馬番が最も大きくなる。ご存知の通り凱旋門賞では3歳牝馬が有力馬になることも多い。

となると有力馬が18番にまとまってしまうことになり、これも少々まずいことになる。

というわけでインターネットだけの発売となるのはやむおえないのである。




◆沢田準【競馬を楽しく】
http://bit.ly/1BFqU5c

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp

» 戻る