バックナンバー
沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/07/22 15:00

外国競馬の馬券◆沢田準の競馬を楽しく

前回にも書いた通り外国のレースをJRAで発売する方法が正式に発表され、グリーンチャンネルで外国の競馬を紹介する特別番組が放映されている。

現在まで3回の放映があり2回目にJRAの担当職員から発売の詳細な紹介が行われた。前回の本欄ではこの発売方法のなかからインターネット発売について触れたものである。

グリーンチャンネルの特番は「知っトル!?海外馬券」という表題であり、これだけを見ると外国の馬券の種類や発売方法についての情報番組かと思われる。

しかし馬券の種類や発売方法はレースが行われる国にかかわらずJRAと同じように行うのであるから、各国の馬券の説明を行う必要はない。

というわけでこの番組は実際には外国の競馬の紹介ということになっている。

2回目の放映で同一馬主の場合のカップリングはどうするのかというスタッフの質問があり、日本と同じくカップリングの扱いはしないという回答だった。

しかしアメリカではこの場合は1番、1A番という馬番号を付ける。枠順は1枠ではなく抽選で決める。7月17日のベルモントパークの第4レースにこの例があり、1番は4枠、1A番は6枠になっていた。

JRAの発売方式では1A番という馬番では発売できないからどうするのかという問題は発表されていない。おそらく1A番は最も大きい番号にするものと思われるが。

また馬場状態は現地の発表を日本式の良、稍重、重、不良と読み替えて紹介するということだが、馬場状態は各国や各競馬場の芝の状況や天候によりかなり異なるので、日本式に読み替えてもかなり印象は違うものになるだろう。

さて今週まで3回のなかで各国の競馬が紹介されてきたがあまり新しいことはなかったように思う。というのは近年は外国の競馬の状況はグリーンチャンネルをはじめ各メディアで報じられているからだ。

特に日本調教馬が外国で活躍するようになってからはレースの予測、結果をはじめ画像や文字媒体でいろいろ知ることができるようになったためである。

しかし3回目にイギリスのレーシングポストのサイトを使ってのイギリスの競馬情報の紹介はかなりわかりにくなったのではないか。

というのも日本のファンが予想に使っているいわゆる柱とは全く違うからだ。これはもちろん日本のファンがこの情報提示に慣れていないからとはいえ、いわば記号の羅列だからその記号の意味を知らなくては理解不能だ。

番組ではポストポンドの成績が紹介されたが、例として説明のあったドバイシーマクラシックの成績にしても説明がなければ全く意味不明だ。

説明のなかった一つ上のレースはコロネーションCの成績で、Eps 12GS C1G1 226Kというレース条件はエプソムの12ハロン、馬場状態はGood to Soft クラス1 グループ1 1着賞金22万6000ポンドということを読まなくてはならないのである。

さらに負担重量は9ストーンで8頭立ての1着、2着は8ストーン11ポンドのファウンドで着差は4馬身1/2 オッズは8対11の1番人気まで読む必要がある。

これをさらにさかのぼって数レース、それを出走馬全てについてみなければならないのだ。しかもこのデータには走破時計、通過順位は載っていない。

日本の柱は全出走馬の基本情報と過去数レースの成績が一つの表にまとまっているのであり、素晴らしい発明だと今さらながらに感心するのである。

それでもこのサイトを見れば各馬のデータを調べることはできるが、いちいちサイトのページを開きなおして見ているのではまったく予想はできない。

各馬の成績を比較しながら予想をするには日本の馬柱がどうしても必要になる。JRAが作るかあるいは専門紙やスポーツ紙が作るかはわからないが、確定した出走馬について馬柱を提供してもらうことが必要なのである。





◆沢田準【競馬を楽しく】
http://bit.ly/1BFqU5c

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp

» 戻る