バックナンバー
沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/09/16 16:30

再び外国のレースの馬券◆沢田準の競馬を楽しく

まだ先のことと思われていた凱旋門賞だが、いよいよあと2週間と目前のものとなった。11日にはシャンティイでマカヒキが勝ちますます期待が大きくなったのである。

11日のシャンティイにおける最終ともいえるプレップ3レースは生中継、さらに実況アナウンスも現地から生実況との力の入れようである。

また週刊競馬ブックでは海外競馬ニュースで毎週有力馬の紹介を行っており、週刊ギャロップでも外国レースの特集を掲載した。

JRAのホームページではすでに凱旋門賞の特集のサイトを開き、マカヒキの動きを中心に情報を続々と送っている。

このように今年の凱旋門賞についての情報が際立って多いのは、JRAで馬券を発売するからであることは言うまでもない。

しかしいよいよレースが目前となると、日本のレースを検討し馬券を買う時とはいささか様子が違うことが明らかになってきたのではないか。

日本ではプレップレースの数は限られ、そこに有力馬が集まってくる。このため力関係はある程度明確になっている。もちろん大きな波乱が起きることもあるが、その場合も勝った馬がどんな馬かは明白だ。

ところが11日の主要な前哨戦とされたシャンティイの三つのレースは出走馬が5頭、6頭、4頭と少なく、レース自体も明らかに前哨戦といえる走り方だった。

さらにこの三つのレースには主要有力馬の出走は少なく、愛チャンピオンステークスに出走した馬、以前のレースから凱旋門賞に直行する馬など参戦のステップは様々だ。

イギリス、フランス、アイルランドと競馬場ごとに芝、コースのアンジュレーション、馬場状態などそれぞれ異なり比較は難しそうだ。

それに日本のレースなら直前のプレップレースだけではなく、そこに至るまでの各馬のレースキャリアはこれも明白だ。

それぞれのレースのレベルもよくわかっている。したがってレースの予想はかなり容易なのである。

しかし外国のレースについては情報は少ない。あるレースを勝ったという結果はわかるが、日本のファンにはレースの知識が少ないのでそのレースがどの程度のレベルなのかはわかりにくいのである。

それはファンだけではなく新聞などで予想をする記者も同様だ。競馬記者といっても専門は分かれており、外国の競馬に詳しい記者は少ない。

結局外国のレースの馬券を買うにしても日本のレースを検討するようなわけには行きそうもないのだ。

これまで外国のレースに日本馬が出走したとき、ファンは当然日本馬の勝利を願った。今後もそれは変わりはない。

しかし馬券が売り出されるとなるとファンはレースを検討し馬券を買う。検討の結果馬券を買いたい馬が日本馬以外となることもある。

そうなると日本馬に勝ってはほしいが、馬券的には日本馬を応援しないというおかしなことになりかねない。

結局多くのファンは日本馬を買うだろう。そうなると現地のオッズにかかわらず日本馬の日本でのオッズは低くなることが予想される。

もし日本馬が出走しないのならこのような矛盾はなくなるが、今度はレースそのものに対する興味は低くなるのではないか。

外国のレースの馬券を売るといってもファンにとってどれほどのメリットがあるのか、実は疑問なのではないだろうか。

繰り返しになり恐縮だが、また外国のレースの馬券発売について考えてみた。





◆沢田準【競馬を楽しく】
http://bit.ly/1BFqU5c

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp

» 戻る