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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/09/23 14:00

シャンティイ◆沢田準の競馬を楽しく

いよいよ凱旋門賞まであと1週間となった。かなり強力といえるメンバーの中でマカヒキがどこまでやれるのか、一方日本で馬券がどれだけ売れるのか、予想メディア、特に専門紙がどのように伝えるのかまことに興味深い。

ところで今年はシャンティイでの代替開催だが、ロンシャンのスタンド改築が遅れており来年もシャンティイ開催となる可能性が強いという話があるそうだ。

JRAのスタンド改築は札幌を最後に10競馬全場でスタンド改築が予定通り行われており、日本では遅れはなかなか考えられないことだ。

もっとも新国立競技場や東京の豊洲市場の騒ぎを見ていると日本でも怪しい時代になってきたのかもしれない。

2020年のオリンピックが東京に決まったのは、ブラジルと違って日本なら開催は安心だろうという世界での評価があったためと思うが、本当に大丈夫だろうかと思ってしまうのである。

ところでロンシャンの工事が遅れ来年に間に合わない場合、再びシャンティイで開催されるだろうかという疑問がある。というのはシャンティイのスタンドは日本の常識では考えられないほど小さいからである。

私はシャンティイ競馬場には一度だけ、それも非開催時に行ったことがある。日本と違って非開催時でもスタンドにもコースにも入ることができた。

シャンティイの駅から歩いて行くと2400メートルのスタート地点に出る。そこから直線を逆に歩いてスタンド前に着き、鍵がかかっていないのでスタンドに入ることができた。

驚かされたのはスタンドの小ささだ。フランスの競馬場で知名度ではロンシャンに次ぐシャンティイだが、スタンドは甚だ貧弱なのだ。ここでフランスダービーであるジョッキークラブ賞が行われるとは信じられないほどだ。

パリ周辺にはロンシャンのほかにもサンクルー、メゾンラフィット、オートウィユといった競馬場があるがいずれもシャンティイのスタンドよりはるかに立派だ。

しかしフランスでは競馬場に行くファンは日本と比べてはるかに少ない。ファンが競馬場に集まるのはお祭りである凱旋門賞とフランスオークスであるディアヌ賞だけといってもおかしくない。

シャンティイのスタンドの収容人数は15000人程度言うことで、そんなに入れるのかと思うスタンドのサイズだ。

そしてディアヌ賞当日はこの人数をはるかに上回る観戦者があつまる。

40000人ともいわれるがそれは多くはスポンサーの招待客で競馬ファンという訳ではない。内馬場に大きなテントを張りそこに客を収容しパーティなどを行う。

テントに入った招待客はレースを見ることはできないが、もともとレースが目的ではないので問題ないのである。

しかし凱旋門賞はディアヌ賞とは違いファンはレースを見にやってくるのだ。凱旋門賞当日は内馬場をファンに開放するということだがそれでファンが満足するだろうか。

シャンティイではやはり狭くて不便だから、来年はサンクルーということになるのではないかとも思うのである。




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