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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/10/07 16:00

凱旋門賞の馬券など◆沢田準の競馬を楽しく

凱旋門賞当日の朝、私は東京競馬場へ向かった。馬券はインターネット、レースはテレビとすっかり書斎派になり競馬場や場外にほとんど行かなくなった私が競馬場に行ったのは、出馬表に凱旋門賞の特別カラーページが付けられるとJRAのホームページで告知されたためである。

さっそく入手してみると、私が期待した内容とは違っていた。カラーの服色が印刷された出馬表が載っていることと思ったがカラーページにはもちろん、本来の白黒のページにも出馬表が載っていないのである。

初めは競馬場や場外では凱旋門賞の馬券の発売はないから、出馬表は載せないのかと思った。しかし案内所には凱旋門賞の出走馬の馬名と馬番は表示されている。

しかし内容を見ると、カラーページには出馬表が掲載されていない理由がわかった。

カラーページには凱旋門賞の歴史や今回の展望などが記載されている。そしてこの展望には出走しなかったラクレソニエールとアルマンゾルの紹介がある。

つまりこのカラーページは枠順が決定する前に印刷されたものなのである。それなら出馬表が掲載されていないのは当然だと理解した。

カラーの服色が載っている出馬表はJRAのホームページの凱旋門賞特集に掲載されていることは確認していた。

凱旋門賞の馬券を買うファンは当然ホームページを参照するだろうから、そちらに任せたのだろうかと思ったのである。

それでも帰りがけにもう一度案内所に寄ったら、A4サイズ一枚の凱旋門賞の出馬表が置かれているのに気付いた。

これはホームページの出馬表をそのままカラーコピーしたものと思われ、服色の絵が小さすぎてテレビでレースを見たときにややわかりにくかったのが残念だった。

さて凱旋門賞について興味があったのが専門紙やスポーツ紙がどのように報道するかだった。日本の競馬と比べ情報量は圧倒的に少なく日本のレースのようにはいかないのである。

専門紙とスポーツ紙をそれぞれ一紙だけ見ただけなので全体はわからないが、私の見た専門紙は凱旋門賞は2走分の柱の出馬表だけで印も解説もないものだった。紙面に限りがあるため仕方がないものと思える。

一方余裕があるスポーツ紙は出馬表には5走分の成績が載っており印もついている。また服色もJRAのものより大きく見やすいものだった。ブックメーカーのオッズ、陣営のコメントも載っている。

しかし同日のスプリンターズステークスと比べると質量ともにはるかに少ないのはこれも仕方がないのである。

さて馬券が41億円も売れたのには驚いた。初めての外国レースの馬券発売、凱旋門賞というレースの知名度、JRAホームページやグリーンチャンネルでの告知とファンの興味が大きかっためだろう。

ところで外国のレースで日本馬の馬券を買って応援したい、というのが馬券を売ってほしいという声といわれていた。もしそうならばマカヒキに売り上げが集中したはずである。

たしかに発売が始まった当初はマカヒキの単勝オッズは1.6倍くらいだったようだ。しかしファンにしてもさすがにこのオッズでは買いにくいということで、外国馬を買おうというファンが多くなったのだろう。

それでもマカヒキの単勝の最終オッズはフランスでの4.9倍に対し日本では2.8倍と多く売れた。しかしポストポンドにしても日本でのオッズは2.9倍である。

連勝や三連勝系にしても必ずしもマカヒキを中心に売れたわけではない。日本のファンは結構シビアだということがわかったのである。

ところで日本での最終オッズには特徴的なことがある。16頭の中で単勝万馬券が6頭、90倍の馬もいたから7頭が全く人気薄だったことになる。フランスでのオッズでは100倍以上の馬はいない。

これらの馬は各種の展望や予想記事や放送ではほとんど触れられていない馬ばかりだ。日本のファンにとっては買いようがない馬ということである。フランスのファンなら日本よりは情報があるからある程度は売れたのだろう。

さて今回の凱旋門賞の前までは日本馬が出走したレースでは純粋に日本の馬を応援してきた。しかし今回のように馬券を売るとなるとどうだろうか。

私は初めは馬券を買うつもりはなかったが、結局はファウンドを買ってしまった。そしてファウンドは勝ちマカヒキは大敗した。これまでだったら大いに失望しただろうが今回はどうだったか。

実は非常にうれしかったのである。スプリンターズステークスではミッキーアイルで勝ったと思った瞬間に差されてしまったので、それを補ってくれた思いだった。

マカヒキが負けたことは、仕方がないという程度の思いだった。外国のレースの馬券を売るということは、日本の馬を応援するという気持ちがかえって薄れるのかもしれない。






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