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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2016/12/09 14:30

競馬の国際化◆沢田準の競馬を楽しく

ジャパンカップに出走した外国馬の中で好走したのがドイツのイキートスだ。

14番人気と人気薄だったが直線で内から伸びおやと思わせた。最後は外からどっと来られ7着だったが、4着のゴールドアクターとは同タイム、上りは34.4秒と2番目の速さの末脚を披露した。

イキートスはこれまでドイツだけで出走し、G1のバーデン大賞を勝ってはいるがその後の2戦は5、4着と敗れており、ヨーロッパを代表する馬という訳ではない。

そのイキートスの好走を見て、来年はヨーロッパからジャパンカップに参戦する馬が増えるだろうか。おそらくはそうはならないだろうが。

今年のジャパンカップへの外国調教馬は近年と同じく少なく3頭にとどまった。一方4日に行われる香港の国際レースには4レースに外国馬が合計で27頭と多い。

もっともその内13頭は日本からで、日本以外からは14頭であるから1レース当たりでは香港への参戦馬が特に多いという訳でもないが。

いずれにしてもジャパンカップへの外国馬の参戦が少なくなったことを、日本の競馬の国際化の低下ととらえ、以前のように多くの外国馬が参戦する対策を考える必要があるとの意見が多いのである。

それでは現在、日本の競馬は国際化していないのだろうか。4日には香港で実に13頭もが出走する。香港でも出走するヌーヴォレコルトはここ2戦はアメリカで戦った。

凱旋門賞には毎年のように日本馬が出走し、今年こそ大きく敗れたが2着など好走が続いている。

凱旋門賞はほとんどの出走馬はヨーロッパでの調教馬であるから、日本の馬が出走することにより国際レースの形ができているといっても良いほどだ。

ドバイの国際レースには毎年複数の日本馬が出走している。オーストラリアでも日本馬の姿を見ることは珍しくなくなり、今年はエイシンヒカリがフランスとイギリスで走った。

このように日本の多くの馬が世界の各地で出走し、出るだけではなく好走することも多くなった。これこそがまさに日本の競馬の国際化なのである。

初期のジャパンカップの時代は外国で走る日本馬は少なく、出走したとしても大きく敗れていた。その時代はまさにジャパンカップが世界との唯一の窓口だったのである。

賞金は高くそしてまだ日本の馬の力は高くなく、ジャパンカップに外国から参戦する意味もあったのである。

しかしいまや日本の馬のレベルは世界でもトップクラスといってもおかしくない。その日本の馬に対して、アウエーである日本で戦うのは避けようというのも無理はないのである。

つまりジャパンカップに外国馬がくるか来ないかということと、日本の競馬の国際化とは無関係ということなのだ。

いまや日本の競馬の国際化は充分に国際化しているのである。






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