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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/01/06 14:00

東京大賞典◆沢田準の競馬を楽しく

もうだいぶ前のことのように思えるが東京大賞典の大井競馬場に行ってきた。到着した時間が7レースが終わった頃と遅かったこともあるが大混雑に驚かされた。

スタンドの席はすべてファンで埋められてしまい全く座る場所がない。大井には時々行くことがあるが最近でこれほど混雑したことはない。

もっともかつての競馬ブームの頃は先日の東京大賞典どころの混雑ではなかった。忘れられないのはホクトベガの勝った1996年の帝王賞。

レース後に京浜急行の立会川駅から帰ったのだが、駅は帰りのファンで一杯であり切符を買うどころではなかった。まだ自動改札ではなかったため切符を持たずに乗り、品川駅で払ったのだった。

大井以外の場外発売は2日間だけ船橋競馬場で売ったという時代で、馬券を買いたいほとんどのファンは大井競馬場に来るしかなかったのである。

しかしその後競馬ブームは沈静化し、逆に現在では北海道から九州まで日本中の競馬場や場外で大井の馬券を発売しており、さらにネットでも買えるようになった。

競馬専門紙に掲載されている場外発売のリストを見るとその多さに驚かされる。

このため競馬場にやってくるファンの数は激減している。大井には1号から4号スタンドまで大きなスタンドがあった。

しかし現在では1号スタンドはLウイングに変わったほかは2号スタンドは規模の小さいGフロントになり、3号スタンドは廃止、4号はほとんどが指定レストランになった。

こうしてファンの収容人数はかつてよりはるかに少なくなったのである。しかし通常はこれで充分であり混雑を感じることはなかった。

しかし東京大賞典の日は違った。当日の入場人員は34000人を超えた。この人数を聞いてなるほどあの混雑はしたかがないと納得したのだった。

私は有馬記念には行かなかったが、知人に聞いたところではやはり大変な混雑だったということだ。

中山競馬場の現在のスタンドはもともと設計上の問題があり、自由席は前面ガラス張りの外しかなく、スタンド内では階段にファンが座り歩く余地もないほどだった。

その後大井と同じように競馬場にやってくるファンが少なくなり、スタンドの一部を廃止したほどである。

ところで有馬記念の入場人員は前年比77.5%と大幅減になった。売り上げは107.9%とアップしているから人気が下がったわけではない。

これは推測だが前年あまりにも混雑したので競馬場行きを断念したファンが多かったのではないか。また以前のようにJRAがパークウインズ行きをファンに推奨したのかもしれない。

いずれにしろ来場するファンの数が減少しており競馬場の入場可能数は小さくなっている。ところが特定の大レースには多くのファンがやってくるのだ。

しかしめったにないその大レースに合わせてスタンドを用意するわけには行かない。その時の大混雑はあきらめてもらうほかはないのである。






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