バックナンバー
沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/03/02 17:45

レースのデータ◆沢田準の競馬を楽しく

1974年8月にサラブレッド血統センターから1973年版の種牡馬年鑑が発行された。

サラブレッド血統センターは創設以来、競馬四季報、サラブレッド血統体系、日本の種牡馬録などの競馬関係の多くの書籍を出版してきた。

当時の日本の競馬関係の書籍といえば馬券本ばかりで、競馬そのものを研究しようとするファンには手掛かりがほとんどなかったのである。

そのようなときにサラブレッド血統センターから出版された書籍は、競馬ファンだけではなく競馬関係者にとっても大変に重要なものとなった。

本格的に競馬を趣味とするようになった私は、これらの血統センターの書籍のほとんどを購入したものである。

その中で種牡馬年鑑はその書名のとおり父馬別産駒成績とブルードメアサイアー別産駒成績が主な内容だが、日本の重賞(中央競馬と主な地方競馬)だけではなく、主要外国の重賞の3着までの成績が記載されていた。

中央の成績は「優駿」や専門誌の週刊版で分かったが、地方、そして外国の成績はほとんど知ることができなかったのであり、非常に参考になったのだった。

1973年版では地方も外国も一部のレースだけだったが、1976年版からは書名が競馬年鑑となり、内容がさらに充実した。

地方は全競馬場の重賞が、外国は英、愛、仏、独、伊の各国については全パターンレース、米、加、アルゼンチン、豪、新の各国は主要レースの成績と拡大されたのである。

こうして地方や外国のレース体系が実によくわかるようになった。毎年、競馬年鑑が発行されるのが待ちどうしかったものである。

ところが競馬年鑑は1996年版を最後に、突然に発行が終わってしまった。

後に血統センターの社員の人に会う機会があったのでその理由を尋ねたところ、発行部数の少なさだったそうだ。その部数を聞いてそれでは仕方がないと思ったのだった。

困った私はその後は自分で外国のGレースの記録を作成することにした。その頃には週刊競馬ブックの海外競馬ニュースに、アルゼンチン以外の全Gレースの成績が掲載されていたので資料は問題はなかったのである。

もっともかなり手間は掛かったが、その代わり単に年鑑を読むことではなかなか知ることのできないことが分かってきたのだ。

例えばイタリアでは夏季は気温が高いためかGレースは行われない、などということは自分で成績を付けるようになって知ったのである。

一方日本については競馬イヤーブックが1997年版から発行され、これには中央と地方の全レースがそれぞれのレースの成績が第1回から掲載されており、これも重宝したのだった。

しかしこちらもやがて発行されなくなり、仕方なく日本についても自分で記録することになった。

日本では重賞の改廃が多く、また開催時期が変わることも少なくない。これらも自分で記録することによりそのような変化がよくわかるようになったのである。

現代はインターネットの時代であり自分で成績を付ける人などまずいないだろうが、それにも別のメリットがあるということである。


◆沢田準【競馬を楽しく】
http://bit.ly/1BFqU5c

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp


» 戻る