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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/04/18 18:00

スタリオンレビュー(続)◆沢田準の競馬を楽しく

前回に1991年と2017年のスタリオンレビューを紹介したが、もう少しこの両年の種牡馬を比較してみよう。

当然のことながら1991年は輸入種牡馬が多い。特に主要種牡馬は輸入馬だ。

例えば社台ファーム早来は14頭の種牡馬が掲載されているが、新種牡馬であるサンデーサイレンスを筆頭にキャロルハウス、ジェイドロバリー、ノーザンテースト、トニービンなど12頭が輸入馬だ。

内国産馬はサッカーボーイと所有は千明牧場であるミスターシービーの2頭だけである。

ブリーダーズスタリオンステーションにはフォティテン、バイアモン、アロングオール、シェイディハイツ、ベリファ、ターゴワイズなどで、内国産はシリウスシンボリ、アスワンがいる。

トヨサトスタリオンセンターには内国産の大物のマルゼンスキーがいるが、ほかはカコイーシーズ、サドラーズラッド、シャカプール、ロイヤルコーチといった輸入種牡馬が並ぶ。

CBスタッドにはブライアンズタイムをはじめアジュディケーティング、リヴリア、イルドブルボン、ペイザパトラーなどだ。

優駿スタリオンステーションには人気馬のオグリキャップが新種牡馬でいるが、主力はナスルエルアラブ、トロメオ、スマコバクリークなどである。

1991年でまた異なるのがアングロアラブの広告がまだ多いことだ。種付料は20万~50万の馬が多いが、トライバルセンプーが120万、ファストセンプウとボールドマンが80万とかなり高い馬もいる。

25年前ではまだアングルアラブの需要が高かったことがわかるのである。

もう一つ現代との違いは牧場で種牡馬を所有、繋養している例が多いことだ。現在ではほとんどの種牡馬は種馬場に繋養されている。

1991年当時にも社台スタリオンステーションの前身の社台ファーム早来、現在に繋がっているブリーダーズスタリオンステーションやトヨサトスタリオンセンター、優駿スタリオンステーションといった種馬場に多くの種牡馬がいた。

しかし1991年当時は現在はその業務を行っていない種馬場に繋養されていた種牡馬が多いだけではなく、生産牧場で種牡馬を持っていた例があるのだ。

オンワード牧場、本桐牧場、北西牧場、谷川牧場などである。

そして1991年版に広告が掲載されている種牡馬を追っていくと驚かされるのは、その後成功した種牡馬が非常に少ないことだ。

クリエイター600万、ナスルエルアラブとプリンスオブバーズ500万、フェアジャッジメント、ボーザムとエブロス400万。

いくらその後サンデーサイレンスと争うことになったとしても、種牡馬を商売とするのは全く難しいことと思うのである。





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