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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/05/05 12:30

香港QEⅡ◆沢田準の競馬を楽しく

香港のシャティン競馬場で行われたクイーンエリザベスⅡ世カップでネオリアリズムが勝った。

このレースの総賞金は2000万香港ドル。2002年から1400万香港ドルだった総賞金は2015年から2000万にアップしている。

これは香港カップの2500万、香港マイルの2300万に次いで香港のレースでは第3位の大レースだ。

昨年モーリスが勝ったチャンピオンズマイルは1400万だから、クイーンエリザベスⅡ世カップというレースの大きさがわかるというものである。

そして今年の出走馬は8頭にとどまった。2011年と2013年にフルゲートの14頭を始めある程度の頭数が揃い、今年の8頭はこの10年で最小である。

この出走頭数となったのは、昨年の香港ダービーとクイーンエリザベスⅡ世カップを勝ち、香港の年度代表馬となったワーザーが出走したためだろうか。

ワーザーのレートは124と出走メンバーの中では断然の1位だ。あとはシークレットウェポンの119とデザインズオンロームが118。

そしてブレイジングスピードに日本のネオリアリズムが117。ワーザーで断トツといったメンバーに思えたのである。

しかし1週前のブックメーカーのオッズをみて驚かされたのはネオリアリズムの人気の高さだ。1番人気。香港ダービー2着のパキスタンスターそしてワーザーと続いていた。

一方ディクトンとザユナイテッドステイツという外国からの遠征馬は最低のオッズとなっていたのである。

ネオリアリズムはG1は未勝利。昨年の香港マイルでは14頭立ての9着と敗れており世界的には無名といってもおかしくない。日本馬に対する評価の高さに驚いたのである。

そしてネオリアリズムはパキスタンスターとワーザーに勝った。

モレイラ騎手の好騎乗のたまものとはいえ、香港のチャンピオンであるワーザーと香港4歳馬のナンバー2であるパキスタンスターを日本チャンピオンではないネオリアリズムが破ったのである。

さて昨年、香港で国際G1レースは全部で17レース行われた。このうち地元の香港の馬が7勝、日本馬が3勝した。

香港、日本以外の馬が勝ったのはチェアマンズスプリントプライズのオーストラリアのシャトーカだけだった。

かつてはジムアンドトニックやファンタスティックライトといった香港に盛んにやってくる馬がいた。まだ香港の馬が現在のように強くはなく、勝つチャンスを求めてのものだった。

しかし今や香港そして日本の馬が強くなってしまい、その他の国の馬が勝つのは昔のようには容易ではない。

今後は日本以外の国から香港に挑戦してくる馬は減ってくるのではないだろうか。




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