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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/05/12 17:00

レース映像◆沢田準の競馬を楽しく

ケンタッキーダービーの映像を見た。アメリカの三冠レースは放映権が高いようで、日本では長い間レース映像は放映されないできた。

イギリスやアイルランド、フランスのダービーなどの主要レースの映像を、毎年ふんだんに日本でも見ることができたことに対して対照的だった。

もっともアメリカの三冠レースの映像を見ることができなかったにしても、それで日本の競馬ファンが大いに不便を感じたというとそんなことはなかった。

日本の競馬ファンで外国のレースに興味を持つ人はわずかだ。レース映像があればあるに越したことはないという程度なのである。

しかし昨年、ラニがUAEダービーを勝ちケンタッキーダービーに出走の意思を見せる、さらに三冠のすべてに出るとなると様子は変わってきた。

日本馬が出るとなるとレース映像を見たい。ということで昨年は三冠のレース映像を日本でも見ることができたのである。

しかしその映像は日本のテレビのようなレベルの高いものではなかった。

ダービーは20頭と多頭数。そして映像はスタートから20頭すべてを引いた画面に写すというもので、当然馬の姿は小さい。

2コーナーを回ると日本ではアップと全体の上下分割画像となり、アップ画像が主体となるからゼッケン番号や服色もよくわかるが、ダービーではほとんどが引いた画像でやはり馬の識別は困難だ。

ラニはどこにいるのか。何回も見返してやっと追跡できたのである。

プリークネスもダービーと同じだが、困ったことに前方の8~9頭しか写さないため最後方11番手のラニは一向に写ってこないときた。

ようやく直線に向いて画面に入ってきたが、フィニッシュ前ではまた切れてしまい、5着に追い込んできた姿はほとんど見ることができなかった。

ベルモントは13頭立て、やはり同じような撮り方だが向こう流しに入ると1頭だけがかなり離されてしまったのに、几帳面にその馬も画面に入れるからほかの12頭の姿は小さくやはり識別困難。

カメラをパーンしてやればいいのに、いつも触れているようにアメリカにはカメラをパーンするというアイデアがないのである。

ようやく離れた1頭をあきらめたので、今回だけはラニの追い込みを確認することができたのだった。

今年のダービー、私が見たのはグリーンチャンネルの地中海ケイバモードでだが、やはり昨年と同じような画像の作り方だ。

昨年はラニという目標があったので見るうえでも力が入ったが今年は日本馬不在。大変な不良馬場で後方の馬は泥だらけで昨年より馬の識別は困難。

勝ったオールウェイズドリーミングはほぼ逃げ切りだったからわかりやすかったが、もし中団から差した馬が勝ったとしたら、どこをどう走っていたのか分かりかねたのではないだろうか。

さて今度は日本である。かしわ記念。テレビを見ていておやと思った。4コーナー手前、低い位置に置かれているカメラに切り替わった。

中央のテレビ映像と同じで、この位置のカメラでは後方の馬は前の馬に隠されてしまうのである。実際にコパノリッキーのは画面から切れてしまうしその後ろの馬は全く消えてしまう。

ようやくスタンドからのカメラに切り替わったのはあと300になった頃だった。

4コーナーを回る前からずっとスタンドからのカメラの映像であれば、全馬の姿をずっと見ることができるのに、わざわざわかりにくい映像にしているのである。

しかし船橋は以前はこうではなかった。マリーンカップは今回と同じだ。その前のダイオライト記念はどうかとみると、これは以前のカメラワークだ。

どうやら4月の開催から変わってしまったようだ。おそらく迫力のある映像をということだろう。

しかしレース映像に必要なことはレースが分かりやすいことであり、迫力ではない。何とか元に戻してもらいたいものである。




◆沢田準【競馬を楽しく】
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