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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/06/08 14:15

エピカリス◆沢田準の競馬を楽しく

いよいよエピカリスが出走するベルモントステークスが近づいた。

昨年にラニに続く日本調教馬の出走だが、過去にアメリカの三冠に出走したのは1995年にケンタッキーダービーのスキーキャプテンがあるだけで、この時は19頭立ての14着と敗れさすがにアメリカではかなわないと思われたのである。

その後2008年にカジノドライヴがピーターパンステークスを勝ち、ベルモントステークスに近付いたが残念ながら故障してしまったのが最後だった。

しかし昨年ラニがUAEダービー経由で三冠に挑戦という新しいルートを開発、そして今年エピカリスはやはりUAEダービーでその実力を証明し、ベルモントステークス挑戦となったのである。

日本調教馬が外国のレースに多く出走し、好成績を上げるようになって久しい。しかしその舞台は主に香港とドバイ、近年は凱旋門賞を目指してのフランス、さらにイギリスやオーストラリアも含まれるようになってきた。

しかしアメリカ、それもダートとなるとまだまだ敷居は高いようで、そこに向かう馬は少なかったのである。香港やドバイのように毎年必ずということはなかった。

だが二年続いてのアメリカ三冠への挑戦は、日本の国際化が新しい段階に入ったということを表しているのではないだろうか。

ジャパンカップに外国馬がやってこないことを捕まえて、日本の国際化が遅れると懸念する意見があるが、たびたび触れているように国際化とは日本の馬が世界の舞台で大いに活躍することなのである。

そして驚かされるのがエピカリスが高い評価を受けていることだ。

6月5日現在のブックメーカーのオッズでは1番人気はケンタッキーダービー4着、プリークネス2着のクラシックエンパイアが2.4倍から3倍で抜けているが、エピカリスはルッキンアットリーとほぼ同じでクラシックエンパイアに次いでいるのだ。

ルッキンアットリーといえばダービー2着、プリークネス4着と実績充分。それなのにアメリカでの実績が全くないエピカリスがこの人気とは。

たしかにダービーとプリークネスの勝馬が不在でありややメンバーのレベルに問題があるとは言えるが、それでもここまで評価されるとは意外である。

昨年3着のラニの印象が、日本馬はなかなか強いのではないかという感触を与えているのだろうか。

それともエピカリスの5戦4勝2着1回という成績、それもUAEダービー2着が評価されているのかもしれない。

ところでエピカリスは日本ではどのような評価をされているのだろうか。二つの2歳のレーティング(フリーハンデ)を紹介しよう。

JRA/NARによるサラブレッドランキング、ここではエピカリスはレーティング110でランクは10位。1位は115で朝日杯を勝ったサトノアレス。

2位は114で朝日杯2着のモンドキャンノとホープフル勝のレイデオロだ。牝馬のソウルスターリングは112。これは牡馬とのアローアンスを考慮すればトップクラスである。

このようにG1レースの上位馬が高い評価を得ていることが分かる。

一方週刊競馬ブックの全日本合同フリーハンデ、こちらではエピカリスが115で第1位、サトノアレスとモンドキャンノが114で2位タイ、ソウルスターリングは112、リエノテソーロとレイデオロが111である。

リエノテソーロはJRA/NARのランクでは107で17位タイと低い。

エピカリスは北海道2歳優駿での2.4秒の大差勝ち、リエノテソーロはエーデルワイス賞が1.0秒、全日本2歳優駿が0.6秒と連続圧勝が評価されたものだ。

この2頭はダートの地方競馬場の重賞で着差が付きやすくどう評価するのかが難しいが、週刊競馬ブックのフリーハンデは着差を重視するレーティングの原則を守ったということだ。

もっともエピカリスは新馬が1.0秒、500万下特別のプラタナス賞が1.1秒と圧勝の連続であり、どれほど強いのか計り知れないということもあったのだろうか。



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