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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/06/20 16:00

オープン特別◆沢田準の競馬を楽しく

先週の週末の中央競馬、重賞が3歳ダートおよびスプリントレースだったため、阪神では土曜と日曜のメインレースとしてそれぞれオープン特別が組まれた。

土曜がダート1400の天保山ステークス、日曜が芝1600の米子ステークスでいずれも賞金別定重量である。

この両レースはいかにもオープン特別らしいメンバーだった。

中央競馬のクラス分けは新馬未勝利、500万下、1000万下、1600万下、オープンとなっている。

500万下、1000万下条件では特別と平場のレースがあり賞金は当然特別レースが高い。1600万下は基本的には特別だけだ。

オープンはオープン特別と重賞に分けられており、重賞が最上位であることはいうまでもない。

馬は新馬からスタートし新馬あるいは未勝利を勝ち、一つ一つクラスを上げていく。2歳や3歳春は500万下とオープンしかないから古馬とは異なるが。

この序列を考えると準オープンである1600万下を勝ち上がった馬はオープン特別に向かい、これを勝ち上がっていよいよ重賞に挑戦するように思える。

函館スプリントステークスで2着と好走したキングハートは1000万下を勝った後1600万下を4戦で通過、その後はオープン特別を2着1着、そして重賞に挑戦となった。

しかしこのように順を追ってステップアップしていく馬はむしろ少数派なのである。1600万下を勝ってさらに重賞を期待される馬は、オープン特別では無くいきなり重賞に挑む馬が多い。

そして重賞を戦い、どうも重賞は勝てそうもないと思われる馬がオープン特別に出走するのである。また人気薄などで1600万下を勝ったが、重賞は苦しそうだという馬がオープン特別を選ぶこともあるだろう。

それでは先週の二つのオープン特別のメンバーを見てみよう。

まず天保山ステークス。14頭立て。これを見てわかることは出走馬の年齢が高いことだ。3歳馬は当然不在だが4歳馬は2頭だけ。

5歳馬も3頭だけで6歳から9歳までが9頭と多い。これは5歳以上の馬には降級がなく、また馬はやはり年齢を重ねるとどうしても力が落ちる。

このため重賞では通用しなくなりオープン特別に出走するというわけだ。

天保山ステークスでは前走が重賞なのは2頭だけだったが、いずれも地方での交流グレードレースである。1600万下を勝ってきた馬も1頭だけで、11頭が前走オープン特別だった。

といっても不振馬ばかりではない。断然人気となったコウエイエンブレムはここ7戦連続連対と絶好調、2番人気のスマートアヴァロンも近走好走で、この両頭がかなり有望に思えたがいずれも負けてしまった。

一方の米子ステークス。10頭立てでこちらは全馬が5歳以上、人気で勝ったブラックムーンは4カ月の休み明けでその前は重賞で8、9着。

2番人気のダノンメジャーは前走オープン特別を勝っているが、その前は重賞で苦戦している。出走10頭のうち近走で重賞好走馬は不在だった。

このように古馬のオープン特別の出走メンバーがやや低調であるのは、一般に見られる傾向である。それだけ馬券的にも難しいという印象が強いのだ。





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