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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/06/29 12:15

的塲文男騎手◆沢田準の競馬を楽しく

やや旧聞になるが大井の的塲文男騎手が7000勝を達成し、佐々木竹見騎手の地方競馬最多勝の7151勝に近付いている。

的場騎手は還暦になっても現役、一方竹見騎手も引退は59歳の時であり、二人とも長い騎手寿命を誇っていた/いるのである。

しかし7000勝騎手のこの二人、勝利の積み重ね方が全く異なるのだ。

竹見騎手はデビューして2年目から100勝以上を記録し、23歳の1964年にリーディングジョッキーとなり、落馬負傷でほとんど騎乗できなかった1979年以外は1981年まで連続でリーディングを獲得している。

その回数は17回におよぶ。1966年の505勝を筆頭に1965年1967年の401勝、1968年に366勝と圧倒的に勝ち続けたのである。

最後にリーディングとなったのは1981年でこのとき40歳、そしてここまでで約5500勝を上げている。つまり竹見騎手は41年の騎手生活のうち、40歳までにその多くの勝利を上げているのだ。

50歳になってからはほとんど二桁勝利に終わっている。

一方的場騎手はデビュー後は毎年のように二桁勝利に終わっている。初めて100勝を上げたのは1983年でもう27歳になっていた。現在から振り返ってみれば驚くべきスロースタートである。

1985年からは100勝台が続くが初めて237勝と200勝を超したのは1999年で43歳だ。騎手によっては引退を考えるほどの年齢である。

そして2001年に初めて300勝を超すと2002年、2003年についに南関リーディングジョッキーとなったのである。初めてのリーディングは実に46歳のことである。

しかし的場騎手がリーディングとなったのは意外にもわずかに2回だけである。これはこの前後に石崎隆之騎手、内田博幸騎手、戸崎圭太騎手という強力なライバルがいたためだ。

そして的場騎手は40歳になってから現在の60歳までの間で4600勝以上を勝っている。

騎手人生の中でその多くの勝利を前半に上げた竹見騎手、逆に後半に多く勝った的場騎手、全く対照的だがほとんどの騎手は竹見スタイルであり的場騎手のキャリアは全く異例である。

さて的場騎手といえばあの豪快な追い込みスタイルだ。馬の上であれだけ体を動かして良く馬が伸びるものかと不思議に思うほどだが、実際には馬がそれに答えているのだから驚くばかりである。

そしてあの追い込みスタイルは的場騎手だけではない。6月13日の川崎でのスパーキングナイトチャレンジ。

瀧川寿希也騎手と的場騎手とのハナ差の接戦だったが、この二人の追い込みスタイルが全く同じだったのは面白かった。

ゴール前は大なり小なりあのようなスタイルにはなるが、若手売り出し中の瀧川騎手もかなり強烈なのである。



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