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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/09/14 19:00

スーパー未勝利◆沢田準の競馬を楽しく

先週から始まった4回中山と4回阪神の3歳未勝利戦は出走資格を限定したレースとして行われる。

その出走資格とは過去の出走回数が5回以下であること、および直前に出走したレースが中央の平地で5着以内であることである。

これがいわゆるスーパー未勝利戦だ。そして出走資格のある馬でも出走できるのは1回だけだ。未勝利戦は今回の開催で終わりとなる。

従って今開催の未勝利戦で勝てなかった馬は中央から去らなければならない。いったん地方に移籍して2勝してから中央へ戻る馬や中央に在籍を続け500万下に格上挑戦する馬もいるがごく少数だ。

このスーパー未勝利は3歳未勝利馬を中央から退厩させることが目的であることは明らかなのである。

ところでスーパー未勝利戦は昔から行われていたわけではない。平成12年までは関東の秋のローカルは福島で2開催の16日間の開催があったが、開催日で3歳未勝利戦が行われていた。

それも1日で7~8レースもあって3歳未勝利戦だらけといった開催だったのである。平成13年からは秋の関東ローカルの11月の開催では3歳未勝利はなくなった。

その後は関東の秋のローカルが1開催の年は3歳未勝利が組まれなくなった。そして平成17年にいよいよスーパー未勝利がスタートする。

ところでスーパー未勝利戦の目的が下級馬の中央からの退厩であるとして、その理由は何だろうか。一つは下級馬のレースはやはり人気が低く馬券が売れないことがありそうだ。

昔に秋の福島によく遠征したが、未勝利戦の連続でさすがに面白くはなかった。馬券の全国発売以前で、福島のレースしか買えなかった時代だからなおさらである。

しかしより大きいのは2歳馬の始動を早くしたいということではないだろうか。

平成12年の9月の中山の2歳戦は新馬と未勝利が20レースに特別はオープンが1レースあるだけだ。

一方今年は9日開催ということもあるが新馬と未勝利で35レース、500万下特別が2レース、オープン特別が2レースと平成12年のほぼ倍である。

道営競馬で早々と2歳戦がスタートするのと比較し中央の2歳戦は遅く、そのため入厩が遅れていた。早く入厩させレースに使えばそれだけ馬の代金を早く回収させる。アメリカでは普通のことである。

しかしスーパー未勝利というネーミングはいかがなものかと思う。もちろんJRAが名付けたものではないが。

前走5着以内というのがスーパーたるゆえんだろう。しかし出走回数5回以下というのはどうか。キャリアが浅い馬ということだが、キャリアが浅いという馬は仕上がりが遅かったということだ。

予想紙の馬柱を見るとキャリアの少ない馬の成績は良くない場合が多い。結局スーパー未勝利戦は成績のよい馬と、キャリアが浅く成績の悪い馬のレースということだ。

スーパー未勝利という呼び方は適切とは言えないのではないだろうか。




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