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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/09/29 14:00

外国の競馬スタイル◆沢田準の競馬を楽しく

今週のグリーンチャンネルの地中海ケイバモードは凱旋門賞の直前ということで合田直弘氏が出演したが、その合田氏あてに視聴者からおもしろい質問が寄せられた。

ヴェルメイユ賞のスタート時、ある馬(ジャーニー)が馬体に青いものを掛けていたがあれは何でしょうか、というものである。

私はレース中継の時には気付かなかったが、ゲート入り前の映像では確かに青の長いものが掛けられており、スタートするとゲートの中に落ちたことがわかる。

合田氏によるとこれはモンキーロバーツブランケットというもので、ゲートに入ったときに馬体が周りに触れることを嫌がる馬がいて、そのような馬に着せるものということだ。

ヨーロッパではよく使われているということだが、日本への導入はあるだろうか。

日本にはなくて外国にあるものとしては次のようなものがある。ムーランドロンシャン賞で、ある馬の騎手の肩あたりに赤いものがチラチラしているのに気づかれただろうか。

これは同一馬主の服飾が同じだったときに馬の識別を行うために騎手が掛ける襷なのである。

日本の場合、JRAでは同枠に同一馬主が入った場合は染分け帽で識別しているし、地方では騎手服色が基本だから、馬野識別には問題はない。

しかし外国では帽子も服色に含まれるから、同一馬主の馬が複数出走する場合は何らかの手段が必要になる。

通常は帽子の色を変えることで対応する。フォア賞ではゴドルフィンの馬が2頭、サトノの馬が2頭出走した。

ゴドルフィンではクロスオブスターズが青帽、タリスマニックが白帽だった。ゴドルフィンは帽子を青、白の順だから、クロスオブスターズが一番馬であることが分かる。

サトノはサトノダイヤモンドが緑帽、サトノノブレスが黄帽だったから、緑帽が一番馬ということになる。

ムーランドロンシャン賞ではハムダン殿下の馬が二頭出走した。ターリーフとマッサートだ。

ハムダン殿下の服色は帽子が青と白の縦縞で、一方の馬の帽子を青か白の一色にすればいいかとも思えるのだが、その方法は取らずに二頭とも同じ服色で出てきた。

そして両馬の識別に使われたのが赤色の襷だった。この襷は服色のパターンとしての襷ではなく、本物の襷を掛けるのである。このためレース映像を見ると襷が揺れているのが分かる。


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