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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/10/13 16:15

JRAの賞金◆沢田準の競馬を楽しく

凱旋門賞の週末の番組は興味深い。パターンレースは土曜日と日曜日でG1が7レース、G2が4レース組まれている。

賞金に注目すると凱旋門賞が総賞金が500万ユーロ。これは日本円で6億5000万相当でジャパンカップの5億7000万円を上回る。

しかし他のG1ではオペラ賞が総賞金40万ユーロで約5300万円。1着賞金は3000万円ほどだ。

その他はG1が総賞金で35万ユーロ、30万ユーロ。G2は25万、20万だ。つまり凱旋門賞は他のG1の10倍以上とダントツの賞金額という訳である。

以前から凱旋門賞の賞金はフランスでの最高賞金額だったが、しかしこれほど高かったわけではない。

賞金がフランからユーロに変わったのは2002年だが、この年は総賞金160万ユーロ。2005年に180万ユーロ、2006年に200万ユーロと少しづつ上昇。

それが2008年に400万ユーロと倍増、2014年に480万、そして2014年から500万となり今年に至っている。

2002年の時点でこの週の他のG1はどうか。オペラ賞が25万。凱旋門賞以外のG1で最も賞金が高かったのは2歳G1グランクリテリウムの35万で、レース名がジャンリュックラガデールとなっている今年は35万と変わっていない。

フランスで凱旋門賞に次いで高賞金のレースはフランスダービーであるジョッキークラブ賞だが、2002年の110万ユーロに対し2017年は150万ユーロと1.36倍にすぎない。

つまり凱旋門賞だけが急激に上昇しているということである。これはブリーダーズカップ、ドバイワールドカップ、ジャパンカップなどの世界各地で増加した高額賞金レースに対抗するためである。

サトノダイヤモンドが出走したフォワ賞はG2だ。フランスのG2レースの普通の賞金は13万ユーロである。日本円では1700万円に過ぎない。

1着賞金は74100ユーロ。わずか960万円だ。JRAでは500万下特別だ。

一方天皇賞の最終プレップレースである毎日王冠、京都大賞典は同じくG2だが1着賞金は6700万円。フランスの7倍である。

だいぶ以前のことだがフランスの記者が日本に来て、G2の賞金を見てあまりに高いので間違いだと思って1桁下げて報道したという話があったが、むりもないとおもったものである。

凱旋門賞に限らず世界の特別な高賞金レースは、その国で格別賞金が高いのであり、他のレースは賞金はさほど高くはない。

例えばドバイワールドカップは総賞金が1000万米ドルと高いが200万、100万というG1もある。

しかしJRAではジャパンカップの1着賞金3億円に対しG1で最も低いレースでも9300万円ある。JRAの賞金レベルは間違いなく世界最高なのだ。





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