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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2017/10/26 18:15

G1三連戦◆沢田準の競馬を楽しく

いよいよ天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念と中距離以上のG1三連戦が始まる。キタサンブラックはこの三戦をすべてに出走して引退するということだ。

キタサンブラックは春に大阪杯、天皇賞春、宝塚記念とG1の三連戦を経験しタフでることを証明しているからこの秋も同様に連戦は可能だろう。

しかしほとんどの有力馬はオールカマー、毎日王冠、京都大賞典とステップレースを使っており、これらの馬は三つのG1すべてを使う馬は、さすがに苦しいように思われる。

天皇賞秋に直接向かうのはサトノクラウンとシャケトラくらいだが、この両頭も三レースをすべて使うほどタフのようには見えない。

またキタサンブラックはこれまで十分すぎる成果を上げているの対し、サトノクラウンは同じ年でもG1はまだ2勝でまだ上を狙いたい馬であり、シャケトラは4歳でまだキャリアは浅い。

ここで無理をして消耗することはないのである。

つまり秋のG1三連戦、出走メンバーは分散してしまいベストメンバーがすべてそろうことは難しいのだ。菊花賞や秋華賞を戦った3歳馬の参戦も少数でそれも有馬記念くらいである。

しかも香港の国際レースに向かう馬もいる。さらに分散してしまうというわけだ。

有馬記念は現在でも最も人気のあるレースである。しかし有馬記念の価値は私が競馬を始めた当時とは全く違いはるかに高いものだった。50年近く昔の話だから違うのは当たり前だが。

昔は有馬記念は真のチャンピオンを争うレースだった。というのは現在とはレース体系とレースのルールが異なっていたからである。

まずまだジャパンカップは存在せず、天皇賞は古馬限定のレース、しかも3200メートルだった。このため現3歳馬は基本的に菊花賞を使い、その中の有力馬が有馬記念に向かった。

また天皇賞は1回勝った馬はその後は天皇賞には出走できなかった。天皇賞は春と秋にあり、強い馬は春に勝ってしまう。そのため秋は目黒記念や平場のオープンを使って有馬記念を目標にする。

さらにさらに前年までに天皇賞を勝っている馬はやはり最終的に有馬記念に出走する。

スピードシンボリは有馬記念に4年連続で出走したが、4歳春にさっさと天皇賞を勝ってしまったため、その後は毎年AJC杯を使ったり外国遠征したりしながら有馬記念を狙い6歳7歳時に連勝したのだった。

このように一つのレースの価値は現在よりそれぞれ高かった。マイル、スプリント、古牝馬のG1級のレースはなく現在のように毎週のようにG1が行われるわけではなかったのである。




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