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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2018/01/26 13:00

福元大輔騎手◆沢田準の競馬を楽しく

カナダのウッドバイン競馬場に若い日本人の騎手がいることを知ったのは昨年12月のグリーンチャンネルの番組を見てのことである。

福元大輔騎手。中学生の時にジョッキーベイビーズで東京競馬場に出場、この経験で騎手になることを決心したということだ。

しかし競馬学校の受験には2回失敗、それでも騎手になりたいという意思は弱まることはなく、驚くことに単身カナダに渡ったのである。

英語も話せず何のツテもなく、もちろん知り合いなど全くいないのに一人だけでカナダに行くという行動力にはいくら若いといっても驚嘆させられる話である。

いくつかの厩舎を訪ねたが当然ながら簡単には雇ってくれる厩舎はなかった。しかしある厩舎人と知り合いになったことでそこの調教師が雇ってくれることになったのである。

そしてその厩舎で働きながら騎乗を練習し、また英語を覚え騎手の試験の勉強を行い、ついに試験に合格、騎手免許を得たということだ。

カナダに渡って2年、当時は厩務員だった現在のエージェントに勉強などずいぶん助けられたとはいえ、本当に騎手になってしまったのである。

デビュー後はなかなか勝てなかったが20歳の誕生日に初勝利、新聞にもベリーハッピーバースデイと大きく取り上げられた。

もちろん新人騎手だからさほど多くの騎乗機会があるわけではない。しかし12月2日の第2レースでは7頭立ての最低人気の馬で勝ち単勝64倍という高配当を上げている。

JRAかNARの騎手免許を受けていないで外国で騎乗している騎手は福元騎手だけだろうか。いや他にもいるはずだ。ニュージーランドの田中正一騎手は大井で短期騎乗したこともある。

別のスポーツ、例えばサッカーの場合イングランドのレスターの岡崎慎司選手やドルトムントの香川真司選手が有名だが、ヨーロッパやアジア各国には多くの選手が所属している。

それも日本ではあまり知られていない国が多いのである。

かつてジェフ市原(現千葉)でイヴィツァ・オシム監督の通訳だった間瀬秀一現FC愛媛監督は、Jリーグは経験せずにアメリカでプロになった。その後グアテラマ、エルサルバドル、クロアチアなどでプレーしている。

サッカーの選手と競馬の騎手ではその人数は大きく異なるが、それでも日本では知られていないが世界のあちこちには日本人の騎手がいるのではないか。ぜひ報道していただきたいものである。



◆沢田準【競馬を楽しく】
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