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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2018/01/31 13:00

グッドウッド◆沢田準の競馬を楽しく

昨年にグリーンチャンネルで競馬場の達人海外競馬編として、須田鷹雄氏と田中剛調教師の娘である田中歩アナウンサーなどによるイギリスの主要競馬場の紹介番組が公開された。

競馬場としてはニューマーケット、アスコット、グッドウッドの順だったが、面白く思われたのはニューマーケットがジュライコースの開催日だったことだ。

というのは日本でニューマーケット競馬場が紹介するときにジュライコースのことが多いのだ。

ニューマーケットにはローリーマイルとジュライコースがあるが、1000ギニー、2000ギニー、チャンピオンステークスといった主要レースはローリーマイルで行われる。

ジュライコースは夏だけ使われるある意味ではサブコースなのである。

なぜロケがジュライコースの時に多く行われるか、それは日本の競馬のメインシーズンである春や秋にははるばるイギリスまで取材に行く余裕はなく、夏のローカル開催時にとなるとジュライコースの時期ということだろう。

さてグッドウッドは昨年8月2日のサセックスステークス当日のロケが紹介された。ところがこの日は大雨、強風という悪コンディションという運の悪さ。

そればかりか世界一美しい競馬場といわれるグッドウッドが霧でコースがまるで見えないという悲惨なことになったのだった。

さてこの日の第1レース。2マイル5ハロン(約4200メートル)という長距離レース。そしてそのコース取りが面白い。フィニッシュ地点から逆走、8の字コースを一周しフィニッシュへ向かうのである。

グッドウッド以外にもP字型のハミルトンパーク、ソールスベリでは長距離のレースではやはりフィニッシュ地点や最後の直線の途中から逆にスタートしぐるりと回って来るというコース取りがある。

このレース、さらに驚かされたのはスタートでゲートを使わないということだ。スタート地点のかなり後方に馬が並ぶ。スタートとなると馬はスタート地点に向かってキャンターする。

スタート地点には赤いロープ(たぶんゴム)が張られており係員がそのロープを離すと外埒に向かってロープが逃げる。キャンターからギャロップにスピードを上げた馬がスタート地点を通過するというものだ。

もちろん発馬一斉どころではなくバラバラだが、距離が長いから少々の(少々ではないが)スタートのばらつきは許容しようというものだろう。

このようなスタート方式をとっているのは8の字コースのあちらこちらにあるスタート地点からゲートをフィニッシュ地点まで運んでくるのが面倒ということだろうか。

あるいはフィニッシュ地点のトアックの幅が余り広くはなく、多頭数のゲートを置くだけの幅がないのかもしれない(このレースは当初18頭立て)。

なお須田氏はこのスタートをバリアースタートと呼んでいたが、バリアーは外国では障害レースに使われるものでスタート地点にバリアーという網のようなものを張りその後ろに馬を並ばせ、バリアーを跳ね上げてスタートとなる。

このレースのスタートはバリアーではなく、正式な名称はレーシングポストによると「フラッグスタート」とある。ということは画像には映っていなかったが旗を振るスターターがいるのだろうか。

以前にフランスの小さな競馬場でこのようなスタートを見たことがあるが、その競馬場にはゲートというものはなくすべてのレースがこのスタイルのスタートだった。

ただしグッドウッドのようなフライングスタートではなくロープの後ろに馬が並び、ロープが跳ねてスタートであり、バリアーの代わりにロープを使ったものといえるだろう。

なおグッドウッドのこのレース、平地のレースらしく枠順が決められていたが、とてもその枠番通りに馬が並んでいるようには見えなかった。





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