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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2018/03/30 14:30

リステッドレース◆沢田準の競馬を楽しく

3月5日にJRAより2019年からリステッドレースを導入することが発表された。これについては週刊競馬ブックの高松宮記念号で水野記者が詳細に説明している。

今年まではJRAでは重賞以外のオープンのレースはいわゆるオープン特別としてその中では区分されていない。

しかしインターナショナルカタロギングスタンダースブック(国際セリ名簿基準書)ではリステッド(L)、LR(リステッドリストリクテッド)、それ以外に区分されている。

LRレースは性別と年齢以外の制限が設けられたレースである。2017年ではLに指定されているのはオープン特別の国際レースに限られる。

2歳戦と3歳戦ではLに指定されているのはヒヤシンスステークスだけであり、これは国際レースはこのレースだけということがわかる。

LRレースは2歳戦では芙蓉ステークスと萩ステークスの2レース、3歳戦ではアネモネステークス、スイートピーステークス、プリンシパルステークス、若駒ステークス、若葉ステークス、マーガレットステークス、忘れな草賞、葵ステークスである。

古馬戦では国際レースの全てがLであり、残りはLRと指定なしに分かれている。

JRAの発表ではリステッドレースの格付けだけであり、LとLRの区別はない。このため来年の国際セリ名簿基準書でどのように表記するかが注目される。

またJRAからはリステッドレースに格付けされる予定のレースが発表されているが、昨年の国際セリ名簿基準書で指定されているL、LRレースとは一部で相違がある。

ところでリステッドレースが作られるのはオープン特別レースの中で階層を付けることが目的とされている。

オープンクラスは現在はG1、G2、G3、オープン特別の4階級のレースがあるが、オープン特別が2段階になることで5階級になるということとされる。

そのためには賞金や負担重量に差をつけるということである。

しかしどの程度の賞金の差を付けられるだろうか。現在の古馬のオープン特別の1着賞金は2200万から2400万、一方準オープンは1820万、またG3で最も低いのは3600万だ。

リステッドとそれ以外に差をつけると言っても準オープンからはある程度高くしなければならず、しかしG3からは差を付けなければならない。

また地方の統一グレードのG3は2100万程度のレースが多く、現在でもオープン特別より低い。これよりもあまり高い賞金とするのも問題だろう。

重賞には手の届かないレベルのオープン馬をレースに出走させる場合、リステッドであるかないかよりも芝かダートか、あるいは距離といった馬の特性に合わせたレースを選択するのではないだろうか。



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