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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2018/04/05 14:00

中野省吾騎手◆沢田準の競馬を楽しく

3月15日に地方競馬全国協会から船橋の中野省吾騎手の騎手免許更新試験で不合格と発表された。どうにも驚きなニュースだった。

中野騎手は2009年デビューの26歳。新人から中堅になりつつある今後が期待される騎手で、2016年には南関東騎手成績で4位となっている。

重賞は2015年に埼玉新聞栄冠賞を勝っただけだが、将来は南関のトップにもなろうかという騎手だっただけにいったい何があったのかと思われたのである。

不合格の理由はこれまた驚きなことに、昨年の1年間の制裁が15回もあったということだ。さらにレース中に他馬を鞭でたたくこともあったようだ。

さらにこの発表後の15日には、船橋の調整ルームから無断で外出し騎乗停止を食らったというからあきれる。

これらの例だけではあまり深入りはできないが、普段の中野騎手の行動にはなんらかの問題があったのではないかと想像できる。

制裁が繰り返されたということは中野騎手の普段の騎乗が荒いことが関係者の中ではよく知られていたはずであり、それを是正できなかったのかと疑問が残る。

裁決委員による注意は十分だったのか。また調教師による教育がされたのか。制裁が多すぎるのであれば騎乗を少なくすることはできなかったのかなどである。

地方競馬ではほとんどの騎手は厩舎に所属しているから、中野騎手の場合は調教師による教育が結果を見れば少なかったように見えるが一応は調教師による教育というルートはある。

JRAの騎手は今やその多くがフリーだ。教育してくれる人がいないということになる。もちろんデビュー時に所属した調教師はいるがフリーになってからはどのような関係になっているか。

昔は騎手はほとんどが厩舎に所属し強い師弟関係があった。尾形藤吉調教師や武田文吾調教師は本当に怖かったようだ。このような調教師の元では繰り返し制裁されるような騎乗はできないだろう。

しかし現在は騎手の経験のない調教師が増えた。このような調教師は厩舎のマネジメントは上手でも騎手の教育は昔の調教師のようにはいかないのではないか。

さて中野騎手(元だが)は今後どうするのだろうか。当初はもう騎手はやめる意思を見せていたが、その後はまだ決めていないと話しているようだ。

できればいずれは騎手に返り咲いていただきたいと思う。



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