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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2018/04/27 13:45

浦和◆沢田準の競馬を楽しく

来年のJBCを浦和競馬場で実施するというニュースには全く驚かされてしまった。あの小さくかつおんぼろの競馬場でJBCなどできるわけはないだろうと思ったのは当然だろう。

私が初めて浦和競馬場を訪れたのは手元に残されている出馬表を見ると1977年で、その時の記憶はもう残っていないが南関東の4場では印象が薄かったと思え、その後訪れたのはかなり時代が経ってからである。

浦和には大きなレースが無かったし、何しろ本格的に競馬を始めた頃であり、日本中の中央地方の競馬場巡りに忙しかった時期であり、魅力の少ない浦和には足が向かなかったのだ。

地方でも笠松や上山、旧盛岡、三条など面白い競馬場が多かったのである。

浦和で覚えているのはスタンドだ。あまり大きくないスタンドが4棟並んでいた。いかにも付け足し付け足しで建てたという印象だった。

1981年に地方競馬全国協会から発行された「地方競馬のあらまし」という冊子には全競馬場の写真が掲載されているが、これを見ると1号スタンド、2号スタンド、1フロアだけの3号と思われるスタンド、小さいが4回まである4号スタンドが並んでおりかつての印象が正しかったことが分かる。

この写真ではすべてのスタンドにファンがぎっしりで、いかにファンが競馬場に集まったのかと驚かされる。

この冊子はその後も発行されているが1992年版には現在の新しい3号スタンドが写されており、この頃にスタンド改築が行われたようだ。

その後久しぶりに浦和を訪れた時、まだ1号スタンドは使われていたがいかにも昔の造りであり、スタンド内部は指定席になっていたが3号スタンドと比べてはるかに見づらく、昔のスタンドはこのような構造だったのかと思わせられたのだった。

その後1号スタンドにはファンには解放されなくなり、ついには取り壊されてオフィシャルの建物が建設された。

また2号スタンドはそのまま残っていたが馬券の発売所は使われていなかった。ただゴールに近いためレースの観戦には3号スタンドより適しており、レースになるとスタンド前のテラスにファンが集まってきたのである。

それにしても時代物のスタンドであり、とてもではないがJBCの開催など不可能というものだった。

そのような状態を知っていたので浦和でJBCというニュースに驚いたのだが、もちろんこれまでのままでJBCを行うというのではない。2号スタンドを建て直すということである。

しらさぎ賞当日に浦和を訪れたがすでに2号スタンドは取り壊されていたが、新スタンドの完成予想図によると3号スタンドと同じ規模の4階建てで立派なものだ。

3号スタンドと異なるのは2階部のテラスがないことだが、現在は大きなビジョンが造られておりレースの観戦はそちらでもということだろう。

ところでスタンド以外で浦和の特徴といえばスタンドの反対側に並んでいる屋台だ。各競馬場の供食は近代的になっており面白みが減っているだけにあの屋台列はぜひ残してほしいものである。




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