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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2018/05/04 13:00

関西の競馬場情景◆沢田準の競馬を楽しく

東京競馬場のスタンドは真南に造られている。競馬場によっては真南ではない所もあり、例えば中山競馬場では冬になるとスタンドの影がコースにかかってしまうが、東京はこのようなことはなく見やすい競馬場だ。

そして初夏の時期にはこのあたりはかなり強い南風が吹く。競馬場ではスタンドにぶつかったこの南風が、風の角度によって右あるいは左に強く吹き抜ける。

この風で座席の場所取りに置いたスポーツ新聞などたちまち吹き飛ばされてしまう。このためファン同士のでの争いが起こったこともあったりしたものだ。

現在では単に新聞を置くだけではなく、カバンなどの重しを置いているのだろうか。

だいぶ以前のことだが菊花賞だったか天皇賞だったか京都競馬場を訪れた時に、関西のファンの座席取りで驚かされたことがある。

新聞をテープで椅子に張り付けていたのだ。関西のファンはえげつないことをするものだと思わされたが、関西では新聞を単に置いておくだけでは席を確保したことにはならないのだろうか。

当時の関東ではこの方法は使われていなかったのである。しかしこれはいい方法だ。我々も東京で採用しよう。ということでダービーなど混雑するレースではテープを持ち込むことにしたのだった。

その後関西ではさらに驚かされた。机と椅子を持ち込むファンが現れたのである。スタンド前のエプロン部に置いて座って観戦というわけだ。

そのようなファンがどんどん増加し、エプロン部のかなりの部分が机と椅子に占領されるようになってしまった。

普通はスタンドから見ると立ち見のファンで一杯という風景だったのが、机と椅子が置かれていない限られたスペースに立ち見のファンがいるという、まことにおかしなことになってしまったのである。

関東では机を持ち込むファンがいただろうか。関東ではレジャーシートを広げるというのが普通だ。現在でも関西ではファンは机を持ち込んでいるのだろうか知りたいところだ。

何十年も昔のことだが初めて京都競馬場を訪れた時、食堂で瓶ビールを頼んだが小瓶だったので驚いた。東京や中山では当然大瓶だった。関西のファンはビールを飲みすぎて何かやらかすのかと思ったものだ。

競輪場では酒を出していない頃でありそんなものかと納得したことを覚えている。

先日関西の専門紙である競馬ニホンが発行をやめたというニュースを聞いた。かつてはニホンは週刊誌も発行しており、関東のファンには珍しいもので関西に行くたびに買ったものだ。

しかし関西では競馬ブックのシェアが断然であり、駅のキオスクでは他の専門紙が並んで置かれているのとは別に、ブックだけが平積みになって売られているのを見てこれも驚いたものだ。




◆沢田準【競馬を楽しく】
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