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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2018/06/05 17:30

下見所◆沢田準の競馬を楽しく

競馬といっても日本競馬と世界各国の競馬は違うことばかりで驚かされる。その一つに下見所で馬が歩く時間がある。

日本では一つ前のレースが出走する頃に装鞍所から下見所に馬が引かれてくる。その後馬は下見所でファンの前を歩く。ファンは馬体を観察し馬の調子を確かめる。

つまり馬を下見する場所、下見所というわけだ。そしてテレビやラジオでは解説者が馬の状態をファンに伝える。いわゆるパドック解説だ。

馬が下見所を歩いて回る時間はかなり長い。多くのファンが下見所に集まり馬を見ている。それが当たり前だった。

多くのファンは外国の競馬でも同じようなものだと思われていただろう。ところが外国のレースの様子が日本のファンに伝わるようになるとそうではないことが分かってきた。

外国の競馬場では日本のように早くから馬は下見所には出てこない。ようやく姿を見せ少し回ったらすぐに騎手が出てきて騎乗しトラックに出る。

ファンにしてもさほど多く集まっているわけではない。下見所は英語ではパレードリングだ。馬を見る場所ではないのである。

トラックに出た馬のレースまでの過ごし方も異なる。日本では返し馬、つまりしばらくキャンターをした後は待機場所で輪乗りをしながら集合合図まで待つ。

そしてようやくスタート地点に集まりスタートということになる。

外国ではトラックに出るとスタート地点までキャンターで走り、しばらくの輪乗りの後スタートとなる。日本のように待機場所で待つことはない。

つまり下見所に出てからスタートまでの時間が日本と比べてかなり短いのである。

ところでインターネットによる馬券の発売の比率が高くなるにつれて競馬場にやってくるファンの数が減少している現在、下見所で馬を見ているファンの数も少なくなったようだ。

主要レースではファンは集まるが一般レースでは下見所はがらがらといったレースが多い。そのような下見所を歩いている馬を見ると長い時間を歩かせることが必要なのかと思える。

そろそろ下見所で馬が歩いて回る時間を少なく、つまり下見所に馬が出てくるタイミングを現在より遅くしてもかまわないのではと思える。

それにファンが慣れてしまえば大レースでファンが多い場合でも問題はないと思われる。

一方トラックでの待機時間はファンが馬券を買う時間であり、こちらは残すことが必要だ。




◆沢田準【競馬を楽しく】
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