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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2018/06/21 17:00

宝塚記念◆沢田準の競馬を楽しく

いよいよ前半の競馬を締めくくる宝塚記念、しかし今年はかなり寂しいといえるメンバーになってしまったといえる。

菊花賞と有馬記念のサトノダイヤモンド、菊花賞のキセキ、宝塚記念のサトノクラウン、秋華賞とドバイターフのヴィブロス、さらに香港からクイーンエリザベス2世Cのワーザーと並べばなかなかの顔ぶれといえるかもしれない。

しかしサトノダイヤモンドもキセキも前走は人気に応えられずサトノクラウンの近況は不振続き、ヴィブロスは洋行帰りといずれも疑問が付くのだ。

元々ファン投票上位では2位のスワーヴリチャードと12位のペルシアンナイトは安田記念に流れるなど出走回避馬が多く、ファン投票30位まででの出走馬は8頭に過ぎないのである。

宝塚記念というレースそのものの人気が下がってきているのではないだろうか。その原因を探ってみることにする。

一つは大阪杯がG1に昇格したことを上げたい。大阪杯と宝塚記念は同じ阪神で距離が200メートル違うだけだ。

賞金にしても1着賞金が大阪杯は1億2000万、宝塚記念が1億5000万と大きな差があるわけではない。

春の古馬中長距離のG1は大阪杯、天皇賞、宝塚記念と3レースになったがこれをすべて使う馬は少ない。今年はスマートレイアーだけだ。

スマートレイアーは牝馬でありかなり珍しい例といえる。

そして日程がある。大阪杯と天皇賞は中3週間、一方天皇賞と宝塚記念は中7週間と開いている。

そして宝塚記念は6月末だ。JRAでは6月末といえばもうオフシーズンに近い。日本では実質的には夏がオフシーズンなのである。

天皇賞から期間が開き、しかも夏に近いとなると、宝塚記念より大阪杯のほうが使いやすいという日程になるのではないだろうか。

大阪杯がG2であれば宝塚記念との比較はありえないが、大阪杯がG1になるとレース上でのライバル関係になったということである。

以前には宝塚記念は6月の初めに行われていた。この時期なら天皇賞との間隔は短く、天皇賞から宝塚に向かうのは普通の日程だ。

しかし6月末となるとこれが変わってくる。宝塚の日程が遅くなったのは、日本版キングジョージ&クインエリザベスを狙って3歳馬の挑戦を受け入れやすくしたものだ。

しかしクラシックを戦ってきた3歳馬が宝塚を使うことはほとんどない。それならば日程を元に戻したいところだ。

ところがG1レースが増加し日程の余裕がなくなってしまったのである。




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