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沢田準【競馬を楽しく】
配信日:2018/09/14 17:00

一般紙の競馬記事◆沢田準の競馬を楽しく

先週の朝日新聞に女性ジョッキーの話題が掲載されていた。スポーツ欄ではなく土曜日の、本紙とは別にいろいろな話題を紹介する紙面だ。

もちろん藤田菜七子騎手がJRAの女性騎手最多勝を更新したことがきっかけだが、現役の地方4人、ばんえい1人、中央1人のキャリアなどが記載されている。

それにしても愛知の宮下瞳騎手が751勝、木之前葵騎手が292勝、佐賀の岩永千明騎手が364勝、高知の別府真衣騎手が699勝、ばんえいの竹ケ原茉耶騎手が162勝という勝利数には競馬ファンではない読者はその多さに驚くのではないだろうか。

この記事は単に6人の女性騎手の名前や成績だけを紹介しているわけではない。

藤田騎手がどのように騎手となったか、騎手になってからの騎乗実績、過去のJRAの女性騎手について、また宮下騎手がいったん引退してから再度騎手に復帰したことやその経緯など、一般の読者には十分な内容だった。

このように一般紙に競馬の話題が掲載されることは珍しいことではなくなった。それもスポーツ欄だけではなく一般の記事としてである。

手元には2015年の12月の、今回の女性騎手の話題と同じく朝日新聞の土曜日の紙面に記載された、中山競馬場から下総中山駅のおけら街道の話がある。

かつては中山競馬場からの帰りはこのおけら街道しかなく、約2キロの道を何万ものファンが帰って行ったという。途中には酒屋があって多くのファンが飲んでいたそうだ。

しかしまだ競馬に人気がなく競馬が市民権を得ていない時代は、競馬が一般紙の記事になるのは社会面だけといわれたものである。

大レースの日といえば競馬場に舞う外れ馬券の写真であり、あるいは学生が馬券を買って警察に捕まったという記事であり、さらには競馬場でファンが騒いだという騒擾事件、つまり競馬にとってはマイナスの記事だけだったのである。




◆沢田準【競馬を楽しく】
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