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青木義明【競馬一直線】
配信日:2016/07/20 10:30

大橋巨泉氏、死す◆青木義明の競馬一直線



10時のニュースで大橋巨泉さんが死去されたことを知った。いろいろな意味で巨人だったと思う。

個人的なベースの思い出と言えば「週刊競馬通信」での問題提起のことだ。レースの質を高めるために「登録料制度」を巨泉氏は提唱されていて、1988年??の秋の天皇賞のラジオ解説の中で「例えば登録料がグンと高くなればこんな馬などは出てこない」という具体的発言の中に人気薄で3着と善戦した「レジェンドテイオー」の名前も含まれていた。

これが引き金となって「レジェンドテイオー(1983、父ノーザンテースト)」を管理される田村駿仁調教師が「青木さん、この文章を載せさせてくれないか」と寄稿されたのが「大橋巨泉氏に物申す」という抗議の一文だった。

そして、これを読んだ巨泉氏が「サンケイスポーツ」のコラムで反論を展開。さらにまた田村調教師も反論という繰り返しとなった。

巨泉氏が一番いけないのは田村調教師の文章を「誰か別人が書いた」と決めつけたこと。しかし、筆書きの達者な字での直筆だったことは小生が一番よく知っている。

それで巨泉氏の事務所に電話で抗議したら社長の(巨泉氏の)弟さんが応対してくださった。そして、少ししてから「巨泉氏の直筆」の手紙が届き、もう僕の名前を勝手に誌面に出さないでくれとの要請だった。それが守られなければ法的措置も辞さない、とも付記されていた。



その後、巨泉氏は参議院議員にもなり、政治の舞台でも活躍を期待されたが、残念ながら短期間で議員も辞職されてしまった。

後日談として田村調教師は何かのパーティで巨泉氏と遭遇して「和解」されたとのことだったが、小生としては「週刊競馬通信」のようなミニコミ誌(巨泉氏評)が競馬サークルの発展と進歩に少しでも役立てたとすれば幸いだと思う。

長年にわたり、競馬サークルへの改革提言を展開された巨泉氏のご冥福を祈ります。



◆青木義明の競馬一直線
http://bit.ly/1F3tlL6

◇競馬通信社◇
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